国鉄DD16 15、16、303、304号機
ムサシノモデル創業30周年記念製品DD16について
国鉄最後の新製ディーゼル・ロコとして1972〜1975年にかけて65輌が生産されたDD16は小型軽量(軸重12t 運転整備重量48t)の簡易線向機関車で同じ使用目的のC56同様その愛らしいプロポーションが大変魅力的です。機関は初期DD51よりDML 61Z形を転用。1000PSを800PSに出力ダウンのうえ使用しています。この他の部品もほぼ DD51、DE10と共通化が計られていることが大きな特長で、台車はDD13後期型の軽量化仕様でDT113H。また重量バランスのため燃料タンクはキャブ床下に収められています。キャブ運転台は国鉄ボンネット形ディーゼルとしてこの形式のみ複座斜め向きの運転台を備えている。このように登場したDD16でしたがローカル貨物の廃止により活動範囲が急速に狭められ数を減らして行きました。このような中1979年より1987年にかけて4輌が除雪専用機としてラッセルヘッドを追加、300番代に改番の上現在も活躍中です。ラッセルヘッドは軸重の関係でボギー式となりその全長は冬姿で実に36mに達し迫力のあるものです。 現在は301〜303は長野運転区(篠ノ井)、304は糸魚川に配置され活躍中です。 DD16というと今より25年程前のしなのマイクロ製エッチング抜きキットを懐かしく思い出される方も多いと思われます。真鍮ハンダ付組立キットブームの走りの頃です。当店でも多くのキットをお客様にお買上げ頂きましたが一体何人の方がフィニッシュまで持ち込めたか今だ興味あるところです。その罪滅ぼしも兼ねて?今回発売のDD16、当然、長野、北海道三笠、大阪と何度も取材のため足を運びオリジナル図面の作成と発売までに3年間という時間を費やした力作モデルです。まずボンネット形DLのリアリティを今までにない次元で再現。細部スーパーディール表現も全体を大きく立派に見せるためのものです。ボンネット側面表現は彫りの深いダブル・エッチング、プレス押し出し、多数の別付パーツにより立体感豊かに再現。DE10、11、15と同型キャブをご覧下されば密集した切れ味ある表現力を一目でご理解頂けると存じます。大きな窓よりのぞくキャブ内もできる限り忠実にインテリアを再現しており、ファウル・ハーベル コアレス・モーターによる安定したスケール走行によりその内部ディテールをじっくり楽しむことが可能です。これらを受ける下廻りも今までに類例のないほど手間ひまを充分かけたディテール表現をバランス良く配置、クリアランスの取りにくい中R450通過を実現しております。台車はロコ本体、ラッセルヘッド共実物同様ウィングバネ可動です(少し強めですがバネ圧を弱くすると軸箱守り位置がねじれてしまうため)。最後の仕上がりを左右する塗装はデリケートな表現の多いディーゼル・ロコの場合、厚い塗膜は大敵です。この面でもシャープな塗り上がりでマスキングによる段差も皆無。正確な色調と艶のコントロールにより高級感を醸し出しております。素晴らしいプロポーションと共に重量感、迫力あるラッセルヘッドはロコ本体同様内容の詰まった印象で鉄道模型も新しい時代に突入したことを実感させられます。複雑な段差を持つ多面体構造で並の機関車より設計、組立と大きな労力とバランス感覚が必要です。No15
小樽築港配置。C62−3号機 復活の為苗穂工場までエスコート。三笠鉄道記念館にて保存。区名板は{築} 。No16
七尾、大糸線で活躍。吹田にて保管。ラッセルヘッド付No303
長野運転区配置。飯山、大糸、篠ノ井各線にて活躍中。区名板は{長野}。ラッセルヘッド付No304
糸魚川配置。大糸線等にて活躍中。区名板は{糸} 。★ ケーディーカプラ―#38のカプラ―ポケット前部の両隅を少し削って取り付けて下さい。