新世代インバータ直流電気機関車
JRF EF−210(ECO-POWER桃太郎)

模型化に際しまして、日本貨物鉄道株式会社のご協力を頂きました。
     
 EF210はこれまでの平坦線用直流電気機関車として東海道、山陽本線で活躍してきたEF65が老朽化してきた為、それを置き換える目的で製造された最新鋭機です。 1996年2月にまず試作機EF210−901が登場。約2年半の各種テストの後1998年7月から量産機が次々に落成され同年10月3日のダイヤ改正より正式に定期運用につき活躍を始めました。 製造は電気部分が三菱電機、機械部分を川崎重工が担当。この機関車の一番の特徴は1ケのインバータ装置で2個のモーターを制御する方式をとっておりこれにより大幅なコストダウンに成功。出力はEF66より若干小さく3390KW。これは1300tの列車を110km/hの速度で牽引するのに充分なハイパワーを有しております。パンタグラフはEF200のシングルアーム式ではなく在来型PS22の取付寸法を小さくしたPS22D。台車形式はFD7E、FD8でEH500との共通化が計られており、軸梁式ボルスタレス台車特有の動輪の下半分がムキ出しとなった形状が電気機関車としては頼りないと感じられる方もいれば、最新鋭機にふさわしい軽快なフットワーク感が表されてそこにこそこの機関車の魅力を感じる方も多いと思われます。車体のデザインも欧州風に一段と洗練されてブルーを基調としたシックな色使いと共にスピーディーでシェイプアップされたプロポーションはこれからのJRFを担う主力形式にふさわしいものがあります。現存輌数は試作機1輌、量産機18輌と計19輌。今年度2輌の増備が見込まれており今後5年10年後にはEF65に取って代わり配置区岡山にちなんだ愛称名"桃太郎"と共に一大勢力を誇っている事と思われます。 13号機までは運転室屋上に信号煙管取付穴を塞いだ円筒形突起が有ります。今回その有無で2typeを作り分けました。  

*ON-OFFスイッチは2次側の屋上避雷器中に有ります。付属の金具でプッシュ式ON−OFF  スイッチの切り換えを行います。