シリーズ"ldyll"〜 田園の唄 33,34
私鉄払い下げタイプ 初期型 ホハ12000/ナハフ14100
田園の唄シリーズではこれまで燐寸箱客車をバラエティ豊かに製作発売してまいりましたがいよいよボギー客車の登場です。明治43〜45年に当時の鉄道院で作られた木造中型客車ホハ12000系と呼ばれるグループで戦後、津軽鉄道に払い下げられストーブ列車として使用された他にも小坂鉄道、松尾鉱業、南部鉄道、羽後交通、三井奈井江、三井芦別、天塩鉄道、雄別鉄道と北海道、東北地方の炭鉱鉄道、ローカル私鉄に多く払い下げられております。津軽鉄道では1955年にホハ12001,12002、ナハフ14101の3輌を国鉄より払い下げを受け、更に弘前電鉄からもナハフ14102を譲り受け4輌揃えて車内に石炭ストーブを設置。これがその後、岩木山やりんご畑と共に津軽地方の風物詩として全国的にも有名になったストーブ列車です(それ以前から小形客車には全てではないもののストーブが積んであったそうです)。1961年11月3輌のオハ31とバトンタッチするまでDC201、202、DD351、352に牽引され2〜3輌で、また時には同じ津軽のワム1、トム1等との混合列車に活躍致しました。機関車との大きさのバランス上現存のオハフ33、オハ46やオハ31と比べた場合中型木造客車が模型的にはベストマッチング。ひなびた日本の原風景的タッチが雰囲気を盛り上げてくれます。当社ではDD351、2の実車取材を3回も行い南部縦貫のレールバスと共に製品化する予定でしたが、いろいろな事情で遅れてしまい機関車より牽引される客車、貨車を一歩先に発売する事になりました。次はいよいよ懸案のDD351、DD352の発売へと進めてまいります。模型世界における楽しみ方
今回発売のモデルは同時発売の国鉄(鉄道省)タイプをホハ12000系の中でも後期型大正元年〜昭和5年製とし、私鉄払い下げタイプ(津軽鉄道)を明治43〜45年製の初期型として台車、フレーム、クィンポスト、トラス・ロッドと作り分けの上、更に津軽払い下げ車として細部まで忠実に作り込みを致しました。ホハ12001、12002、ナハフ141001、141002と各々ディテールの違い白帯の有無と全て作り分けを行っております。お好みのナンバーで2輌から3輌でお楽しみください。またノーレタリング車も少量生産致しました。天塩炭鉱鉄道、雄別炭鉱鉄道のディカール付。バッテリーボックスはオプション(塗装済)でご用意致しました。当社製セキや燐寸箱客車等色々な組合せ(機関車は当店にて8100、8850、9040、9046を発売予定)で素晴らしい情景を再現する事が可能になりました。 製品は木造車としての特徴を表現する為ダブルエッチング、プレス、ロストワックスとあらゆる技法を投入して基本ボディを形成。例えば車体客ドア両サイドの柱はロストワックスで複雑な形状を再現。下廻り、台枠は実物通りの構造、台車軸バネ可動、転がり抜群。重量は軽量設計。室内インテリア完備、ルームライト点灯、完全レタリング済。多数の側サボ、メーカーズ・プレート、検査表記が付属されます。白帯がシェイプされた車体に美しく映え色気さえ感じさせてくれます。カーブはR560以上で通過します。
★側サボ、メーカーズ・プレート、検査表記は下図の位置に取り付けます。