ノスタルジック・トロリーラインズ 13
東京都電6000改造車この度は当社製品東京都電6000形をお買上げ頂き誠にありがとうございます。
都電の主要形式を網羅して模型化する事により、かつての東京のメインストリートの情景を模型及び皆様の心の中で再現して頂こうという理想のもとにこのシリーズを進めております。
都電の顔として都民に親しまれ東京都電のみならず日本の路面電車の中でも最大勢力を誇った6000形は終戦直後の昭和22年より27年に掛けて290輌が製造されました。その為メーカー、時期により様々なバリエーションが存在します。更に昭和22年製50輌、23年製84輌は昭和36年以降全検時に様々な手が加えられる事により趣味的にも一層興味深いものとなりました。羽深式と呼ばれる大型方向幕への改造。正面コードずりの短縮化。側面窓のアルミサッシ採用。窓保護棒の外側への取り付け等が上げられます。今回の模型化はこれらに加えスタンダードな美しさの昭和24年製3次車6140、6167、先日まで唯一現役として活躍していた6152(台車D−16振り替え。金太郎塗り)を加え5タイプ、9ナンバーのバリエーション展開を行いました。先に上げた他にもテールライト、雨樋/水切り、排障器、台車、床下器具にまで作り分けは及びます。当店では平成6年にO Scaleで都電6000を製作発売。そして翌年、ノスタルジック・トロリーラインズ #1として16番にて発売、更に平成9年には側窓9枚、D−17台車の第5次車を製作しております。このように当店と都電6000形は深い関係にありましたがその後5501〜7、1000,1100、7000初期型、6500と製品のグレードが大幅に上昇、それがこのシリーズのスタンダード仕様として定着した事により今現在の当店と亜進精工社の実力を私たちの原点たる都電6000形で測ってみたいとの欲求が高まりました。その成果が今回の製品です。最近の当社製品がそうであるように各部寸法を0.1mm単位でチェック、修正を繰り返すという手法により図面を新規に作成、車体を始め一から新しく型起こしを行いました。今回の都電6000形のモデルは一部グレード・アップの再生産では決してありません。全ての寸法、ディテールを1から見直し、より実感、正確さを期しております。東京都電は関西系に代表される路面電車と比べ車巾が狭く全体的に小造りになっています。模型的に見ても一般的な部品割りではほとんどの形式が製作不可能。また一見シンプルながら大変デリケートなラインでプロポーションが形成され、まったくごまかしが効きません。小顔の都電フロント・フェイスの再現には毎回大変な苦労を重ね何回もの修正を経て本製品へと結び付けていきます。私共の経験から言って都電の模型化が最も難しいと断言できます。
ノスタルジック・トロリーラインズ
(14)東京都電 5000(1〜)2タイプ、 (15)東京都電5000(13〜)2タイプ、(16)東京都電5000 3扉車(1〜)1タイプ、都電8000 3タイプ、都電2000 3タイプ、東京市電400、大阪市電2601 2タイプ 、大阪市電3001 2タイプ、都電1200、1500、2500、3000、7500、神戸市電700
2004年はいよいよ大きな懸案都電5000形を全5タイプで製品化。都電8000は前回製品とは方向幕張り出し形状の異なるタイプ。7000形後期型デビュー時と同色の金太郎塗りも再現。
都電6000形改造車
A Type 6152 独特の金太郎塗色で1輌のみ現役として最近まで活躍していた6152号機をその塗色から床下器具まで含め正確に模型化。D−16台車(D−10から振り替え)は改造された軸箱まで再現。低い位置に取り付けられた雨ドイはアンチクライマーまで延びている。アルミサッシ。側窓保護棒外側取付、コードすり短縮化。
B Type 6140、6167 昭和24年製の3次車。今回製作の各タイプ中最も一般的なスタイル。高い位置に取り付けられた雨ドイは窓下まで、側窓上水切は撤去されていません。側窓保護棒内側取付。
C Type 6081、6115 昭和38年上期に交通協力会で更新修繕 羽深式大型方向幕。高い位置に取り付けられた雨ドイは窓下まで。側窓上水切り撤去、ドア上のみ。側窓保護棒外側取り付け他に6104、6107、6114、6068、6077、6079、6080、6089と同型車10輌(昭和37年度交通協力会更新分6084、6102、6103、6108、6109、6040、6051、6091、6098、6111の10輌は側窓保護棒内側取付)。
D Type 6061、6086 昭和41年大栄車輌で更新修繕 羽深式大型方向幕、高い位置に取り付けられた雨ドイはアンチクライマーまで延びている。側窓上水切撤去、ドア上のみ。アルミサッシ。保護棒外側取付。コードすり短縮化。他に6087、6092、6093、6124、6127、6052、6054、6076と同型車10輌。6096〜6123の5輌は雨ドイが窓下までのタイプ、他は同型。
E Type 6060、6053 昭和41年芝浦工場で更新修繕 原型方向幕、低い位置に取り付けられた雨ドイはアンチクライマーまで延びている。側窓上水切撤去、アルミサッシ、保護棒外側取り付け、コードすり短縮化。6070,6122,6128(昭和40年更新)、6059、6063、6065、6069、6074、6088、6116、6119(昭和41年更新)と同型車13輌。