ラインナップ No.20

国鉄 DF50
只今発売中 
四国タイプ65号機、九州タイプ543号機、
山陰タイプ507号機、紀勢タイプ26号機の4タイプ。

価格186,900(税抜¥178,000)



ムサシノモデルではこれまでDD42、DF90、DD51-1、DD91の試作ディーゼル・シリーズ。国鉄の小型、中型ボンネット標準機DD13、DD16。そして最新JRFのDF200を製作してまいりました。長い時間を掛けて数々の経験を積むことにより技術力と品質の向上を図ってまいりました。一昨年のDD51-1の成功により(これもDD16、DD13の下積みがあつたからこそ)2004年春を目指してDD51後期量産型の製作を進めております。ただその前に5年以上の歳月をかけて全力で取り組んできた私たちのDF50が10月に満を持しての発売と目処が立ってまいりました。各種資料の収集に始まり、現存する1号、4号、18号の取材を開始したのが1998年盛夏。外観的に下廻りの細かなパイピングに至るまで実物が出来上がってしまうと思われる程精緻な図面を山陰タイプ501、507、526、572、日豊タイプ531、543、551、561、四国タイプ17,18,65,517、紀勢タイプ8,26,29,57と各線で活躍していた末期のスタイルで書き上げました。ここまでで既に2年の時間を費やしておりました。出来上がった図面の量はA-3用紙にして80枚と膨大なものでCD-Rに収め亜進精工社に送る事となりました。亜進社ではこの図面を基に模型化図面と部品を作成。2002年4月に第一次サンプルが出来上がるまで更に1年半が経過しておりました。このサンプルを徹底検分Checkの上、更に時間を掛けて今回の量産サンプルが出来上がりました。一歩先に発売となったEF66と共に16番モデルの歴史に大きな変革と強い衝撃を与えうる力を持った製品です。
完璧に再現された前面の表情、非常に慎ましやかで柔らかな角柱及びオデコのRのニュアンスなど微細な表現。屋上モニターの絶妙な寸法取りと明り取り窓の再現(今までは正確さとは程遠いものばかりだった・・・・・)。一転して各ナンバーの徹底的な作りわけと下廻りの超・超スーパーディテールの対比は現在のムサシノモデルの真骨頂となります。第一回発売は四国タイプ65号機、九州タイプ543号機、山陰タイプ507タイプ、紀勢タイプ26号機の4タイプと各線にて最後まで活躍をしたナンバーを選びました。細部に至るまで各線区の特徴、各号機の特徴を徹底的に差別化の上再現しております。この発売後の状況を見ながら他ナンバーの製品化へゆっくりと進行してまいります。東北、信州で活躍した時代のプロトタイプや現在作図中の1~7号機(70%進行中)まで含めて長期的展望にたった一大プロジェクトの様相を呈しています。



紀勢タイプ26号機 末期スタイル
 1971年10月に8号機と組んでお召し列車を牽引した26号機(和歌山国体)亀山時代最末期(さよなら運転)の姿を模型化。ステンレス帯がお召し機としての過去の栄光を物語っております。エア・フィルターカヴァーを取り外した姿は末期紀勢タイプの特徴ですが他にも各々の特徴を再現致しております。エア・フィルター周囲のゴム、ラジエーター散水装置の取付(晩年タイプは散水管ノズルが4つ)、屋根煙道は短小化(鷹取工場形)。信号煙管はやや外側。雨ドイは両エンドで内側に少しカーブ。正面手すりは小形。スカート角に付く小さな突起。運転台側窓の高い位置に付くタブレットキャッチャー。そのプロテクターは乗務員扉窓部へ取付。台車砂箱は全軸に取付。アフタークーラーは旧型。スノウプロウ取付座は無し。ワイパーはブレードタイプのWP35。区名札取付位置は低い(本製品では正面ドアがスティール製タイプへ変更されます)。







 

四国タイプ 65号機

 1号機と共に2つのさよなら列車、秘境号・土佐号を牽引した四国生え抜きのカマ65号機を忠実に再現致しました。近い将来には1号機を製品化致しますのでこの再現が模型で実現します。四国タイプ最大のポイントは前面に施された補強ですがグロテスクにならないように細心の注意を払って再現しております。エアフィルターカヴァーは新形。ラジエーター散水管のノズルは3つ。屋根煙道は多度津工場形。信号煙管は内側寄りに付き、正面手スリは大型。雨ドイは片側3ケ所の落とし口が大きく目立つところです。ランニングボードはパンチングの鋼製タイプ。SGの蒸気吹き出し口までも再現しております。正面は例の補強の他開放テコ大型化。2位側前面へのジャンパ栓受けの取付、スカートへの釣り合い管の取付で大変賑やかです。スノウプロウ取付座も迫力満点で当然スカートの内側へ入り込むスノウプロウは模型でも着脱式となります。スカートサイドの蒸気管のハンドルもユーモラスです。アフタークーラーは新型。車体の下端には各種パイピングが大きく露出するのも四国タイプの特徴です。ちなみに運転台側窓上の水切上部の傾斜までも再現しております。
各機共キャブ・インテリアはフル・ディテールで再現。1エンドと2エンドでの形態の違いを適格に再現致しました。
遊び心で消火器まで取り付けたのはDD13、DD51-1同様です。









山陰タイプ507号機 末期スタイル









日豊タイプ543号機 末期スタイル

貫通扉両側手スリは量産品は正しくなります。






 

妻面各タイプ比較



フロントフェイス。それぞれの特徴を余すとこなく再現。DF50の美しさを100%表現致しました。


ラジエーター散水管の再現。それぞれの線区による特徴があります。

屋根上各タイプ比較


 
紀勢タイプ 26号機

四国タイプ 65号機

信号煙管取付位置の差異。雨ドイの取付形状。紀勢型26号機の木製ランボードと四国型65号機の特徴。パンチングされた鉄製ランボードが良く分かります。ファンの形状も作り分けています。


短小化された煙道。26号機は鷹取タイプ(左)と65号機は多度津タイプ





紀勢タイプ26号機下廻り

量産機の両端台車DT102は鋳鋼性です。追って発売予定の試作型は鋼板の溶接による組立の為、印象が異なります。

中間台車DT103の立体感にもシャープでかつ凄みが感じられます。

甲燃料タンク(左)、乙燃料タンク周辺のコックには色差しが施されています。

 

旧アフタークーラー。

四国タイプ65号機下廻り

公式側1エンド台車

公式側2エンド台車周辺

非公式側1エンド側両端台車

新アフタークーラー。


紀勢タイプ26号機裏面

1エンド側

中間台車周辺。公式側より見る。

2エンド側周辺。公式側より見る。

2エンド側周辺。非公式側より見る。

中間台車と燃料タンク。燃料タンクは取付基部までも忠実に再現しており各種パイピングと合間って素晴らしい陰影をモデルに与えています。

1エンド側。非公式側より見る。ハンドブレーキとそのシステムも走行に邪魔にならない範囲で再現致しております。本当はチェーンまで付けたかったのですがそれは無理でした。

カプラー胴受け廻りも各種ディテールが再現されています。暖房管、エアタンク、ATS車上止等々。















13mmバージョン発売のお知らせ
EF50,EF66とご好評頂いた13mmバージョン(もちろん数は微々たるものですが・・・・・)にDF50が追加されます。16番では紀勢#26、四国#65、山陰#507、日豊#543と4つの末期スタイルでの発売となりますが13mmでは紀勢を除いた四国、山陰、日豊の3タイプが発売となります。台車枠はその厚みまでスケール通り製作しておりますので16番、13mm共に共通パーツとなります。13mmバージョンでは台車枠が車体より奥に引っ込む事になりますのでその為コンパクトなDF50が一層引き締まると同時に実機のきゃしゃなイメージが見事に再現されてくるものと思われます。数も少量で価格上昇を押さえる為当店店頭発売のみ(通信販売はお受けします)となります。価格は大体18万円代後半くらいになると予定しております。13mmバージョンはこの後DD51、EF62、63、EF15等国鉄の制式機で製作してまいります。