ラインナップ NO.60,61

お蔭様を持ちまして発売以来ご好評頂いておりますDD51ですが新しいバージョン展開で2013年後半の発売を目指してゆっくりと進行中です。各ヴァージョンの簡単な解説をさせて頂きます。2012.9.27


JR東 高崎運転所に所属する4輌のDD51よりお召機842号機、お召予備機888号機及び895号機の3輌を揃って製品化致します。そもそもDD51の企画は8年程前三つ目745号機とお召機842号機を製品化したいと考えた事がそのスタートの理由でした。AJINからATM社へと移り更にグレードアップした形で3つ目745号機を再生産致しましたので次は842号機の番となりましたがこの際888、895とお召トリオを一気に製作致します。897号機も含めJR東所属機はこの4輌のみです。897号機は佐倉時代の仕様で以前に製作しており今回は製作致しません。

#3R JR東 DD51 842号機 高運 お召機 各部装飾ステンレス
全ての手すり類、ランボードサイド、エキゾーストがステンレス磨き出し仕様、各所に白のライニングが入った特別仕様のDD51。屋上のアンテナ・ディテールも独自ものもです。
下記写真は前回量産品のDD51 842号機の写真です。





#19 JR東 DD51 888号機 高運 お召予備機 各部装飾銀塗装 2エンドのみボンネットハッチ交換
お召予備機。全ての手すり類、ランボードサイド、エキゾーストが銀塗装。大きな特徴として2エンド側ボンネット開閉ハッチが842号機同様のボルト締タイプへと改造されている事でしょう。1エンド側開閉式ボンネットハッチはリブ無し。


#21 JR東 DD51 895号機 高運 お召予備機 ランボードサイドのみステンレス、他銀塗装
お召予備機。全ての手すり類とエキゾーストが銀塗装。ランボードサイドのみ842同様ステンレス磨き出し。屋上のアンテナ・ディテールも独自ものもです。ボンネット・ハッチはリブ無しのオリジナルの開閉式のままです。


JR北海道北斗星色はちょっと変化のある号機を2タイプ、3ナンバーで製作します。いずれもキャブ窓Hゴムは黒となります。

#4AR JR北海道 DD51 1054、1083 北斗星 列車無線アンテナキャブ屋上設置  A寒地タイプ
1054、1083は列車無線アンテナがキャブ屋根上に有るタイプ。ボンネット・ハッチリブ無し。1054のエアタンク上ランボードには砂撒管温風暖房器のインバータ電源ボックスが置かれています。


#4F JR北海道 DD51 1143号機 北斗星 2ENDのみ暖地型ステップの変形機 A寒地タイプ
基本的には前回製作した1137、1140、1142,1148と同形態ながら2エンド側デッキステップが一体型の3段タイプで1エンド側は標準的な最下段スノウプロウ取付タイプとなっている。1143号機はその理由で製作を見送ってきました。今回は敢えて1143号機を製作致します。


#9A 国鉄 DD51 612号機 五稜郭 A寒地タイプ
前回製作した小樽築港615号機と同グループのDD51。3つ目DD51同様前面窓プロテクタ装備、デッキ補助手すりが付いた五稜郭所属機、ラジエーターカバー無し。


#9R 国鉄 DD51 616号機 小樽築港 A寒地タイプ
前回製作616号機のナンバー違い、ボンネット前頭に付いたスピーカーが特徴。ラジエーターカバー無し。


#14A JRF DD51 B更新 1158 リブ無 鷲別 A寒地タイプ
#14B JRF DD51 B更新 1150 リブ有 鷲別 A寒地タイプ
JR貨物DD51 B更新機(鷲別)より前回と形態の違うタイプを製作します。共にエアータンク・ランボード上に温風暖房器用インバータ電源箱を設置しています。温風暖房器形状も異なります。


#22A JRF DD51 A更新 1156 リブ無 鷲別 A寒地タイプ
#22B JRF DD51 A更新 1165 リブ有 鷲別 A寒地タイプ
JR貨物DD51 A更新機(鷲別) 前回、愛知機関区所属機を製作致しましたので最後に今回は鷲別所属機を製作致します。愛知と鷲別のA更新機では白線の入る位置が異なります。愛知がエアタンク及び点検蓋ランボード真下に入りますが鷲別ではランボード上ボンネットに入ります。


以降は中間台車にブレーキシューの無いTR101A使用の初期車のグループ。燃料タンクはその分大型でブレーキシューの付いたTR-106のグループの”4000ℓ”に対して4500ℓと容量が大きくなっている。ボンネット正面扉は2枚のタイプで下辺に長方形の通風口が付く。

#100 DD51 5、17、18 吹田 暖地 非重連タイプ 福知山線乗り入れ客車列車牽引
1次型試作1号機、2次型 2次試作2~4号機に続く1964年製の3次型5~19のグループの内、後年吹田機関区へ集められた暖地タイプから17、18号機を製作致します。正面の白線が直線になっているのが大きな特徴です。5号機は最も小さい番号と云う事で選びました。17、18号機はSGが良く整備されており1号機同様スティームホース掛けがエンドビームに設置されています。福知山線の大阪駅乗り入れ旅客列車を牽引したナンバーとして選びました。

始めの予定ではこのグループで最も小さいナンバーの5号機を製作する事にしておりましたが吹田にいた3次型DD51の中でもかなりのディテールの違いが各号機である事が調べれば調べる程浮かび上がってきました。17,18号機の他12号機がSG装置の整備を行いスティームホース掛けの他SG点検蓋の増設等が行われています。又ラジエーターグリル上部フレームの散水管部は楕円の穴が空いています。ただ12号機にはキャブ側面にかなり大型のプロテクタが着けられています。他のナンバーはSG関係の仕様が無く、ラジエーターグリルの散水管部の楕円の穴も空いていない等模型化の上でかなり難しい問題となります。現在5号機に代わり6,7号機の製作が可能か検討中です。

#101 DD51 13、14 東新 A寒地 13号機は東新生え抜きガマ
同じく3次型、東新の寒地タイプ13,14号機を製作します。前面窓には旋回窓とプロテクタが装備されキャブ側面もプロテクターや点検蓋等特徴のある形態です。SG側窓は車体色オレンジ色の板で塞がれています。
13、14号機の相違点はキャブ屋上に14号機の場合扇風機カバーが改造により取り付けられている事です。


山形在住のT・Sさんよりお送り頂いた14号機会津若松駅での一コマです。磐越西線は山陰線と共にDD51が日本的風景に溶け込み活躍した線区です。初期型DD51は茶色や青で混成された客車列車には特にお似合いです。時代を経てこの写真のような鉄道情景は色々とイメージを膨らませてくれます。


#102 DD51 51、52 門司、鳥栖 暖地 ブルートレイン牽引機 寝台特急さくら、はやぶさ牽引
外観上同形態の4次20~27、5次28~43、6次44~53の内20系牽引の為元空気ダメ引き通し管を設置した6次車。51、52号機は門司/鳥栖へ配置され”さくら”、”はやぶさ”等を牽引した。


#103 DD51 53 米子末期タイプ B寒地 扇風機カバー付、ボンネットハッチ開閉式へ改造
同じく6次型より末期に山陰米子へ転属した53号機を製作致します。キャブ屋上には扇風機カバーが取付られボンネット上のハッチはリブ付の開閉式へと改造されデッキ手すりには米子岡山タイプの補助手すりが追加されています。


DD51は1965年登場の7次型より半重連型となり番号も500番代となる。尚テールライトはそれまでの内ばめ式から外ばめ式へと変更された。

#104 DD51 504、505、506 盛岡~東新A寒地 前面窓プロテクタ付 寝台特急はくつる、ゆうづる牽引
DD51 7次型 501~520の内501~503は釧路、他は全て盛岡配置となり1965年1月より東北線全線電化の1968年9月までの間”はくつる”、”ゆうづる”等の寝台特急を牽引、非電化区間の近代化に貢献した。今回製作する504、505、506は前面窓にプロテクタを装備したスタイルを再現。旋回窓が取り付けられるのはかなり後になってからの事でそれ以前はデフロスタが取り付けられていた。東北線全線電化後は揃って東新へ転属。今度は新設された特急”日本海”の牽引を糸魚川~秋田間で担当している。尚521号機以降汽笛は1ケから2ケに増設された。


#105 DD51 544、546 盛岡~秋田 A寒地 前面旋回窓付 寝台特急日本海牽引
DD51 9次型 531~547グループ 1966~1967年製造。544、546はやはり盛岡配置となり東北線全線電化後秋田へと転属。同じく”日本海”を牽引している。このグループは運転席前面窓に旋回窓を取り付け助手席側前面窓にはデフロスタを取り付けたスタイルで製品化致します。


#106 DD51 533、535、539 米子末期 B寒地 扇風機カバー付、ボンネットハッチ開閉式へ改造
DD51 533、535、539 500番代初期車は東北本線電化、その後の裏日本縦貫線電化で各地へと転属して行ったが山陰線米子へと転属したグループを製品化致します。キャブ屋根に扇風機カバーが取り付けられボンネット上ハッチが開閉式へと改造された。他にラジエーターカバーが取り外されているのが山陰タイプとしては大きな特徴です。デフロスタが外され米子岡山タイプの補助手すりが取り付けられた後の末期スタイルをプロトタイプとしました。
以上

DD51の製品化は恐らくこれが最後になると思われます。今回は前回と較べ生産量は少なくなりますが、なるべくやり残したタイプが無いよう各々特定ナンバーの特製品という感じで少量でも生産していく所存です。