ラインナップ NO.4                                  2006.6.21
スーパークラシックOJシリーズ
国鉄有蓋貨車シリーズ化
只今発売中
ワム70000前期型/後期型
ワム60000後期型

価格 ¥68,500(税込¥71,925)


                         ワム60000後期型

                          ワム70000後期型
最近のハイクォリティOJモデルの水準に合わせたフルスーパーディテールモデルで国鉄の代表的有蓋車ワムを製品化致します。台車板バネ可動、リンク可動、軸箱ボールベアリング入りの高級仕様。走行にも万全を期しております。すべて少量生産品となりますのでご注文は当店までお早めにお願い致します。価格は税込60000円代前半となりそうです(一般流通は致しません)。

ワム70000 前期型
 1958年製 70000~71409(1410輌)

ワム70000 後期型 195~60年製 71410~75790(4300輌)
ワム7000の前期型と後期型では屋上のリブの形状が異なります。又細かいところですがドアストッパー金具の形状が異なります。この違いをOJにて完全に再現致します。                2006年4月発売

ワム60000 後期型 1962~63年製 61300~68579(7280輌)
ワム60000にはワム80000の幅広の妻板を流用した為、側板が引っ込んで見える前期型60000~61299(1300輌)があります。今回製品化するのは妻板の幅を詰め側板と面一にした最も一般的な後期型です。

                            2006年4月発売

ワム90000 
ワム23000戦前製改造車ドアリブ無し 
ワム90000 ワム23000戦後製改造車ドアリブ付

ワム90000 新造車 ドアリブ付 
ワム90000はご存知の通り戦後を代表する15t積有蓋車でワムの代名詞とも云っても良い車輌です。この形式は既にOJで製品化されております。しかし当店のスーパーOJクラシックシリーズのC56、C12、B6に始まる蒸気機関車モデルの製品レベルに合わせて模型化する事に致しました。その為数量的には少量生産になります。バージョンは上記の通り3タイプとなります。
                   2006年11~12月発売

ワラ11962~65年製 1~17249(17367輌)    

 ワラ1は100番以降の量産タイプを製品化致します。
                         2006年11~12月発売

 国鉄15積有蓋車の歴史は鉄道省時代、大正4年(1915)の木造車ワム1(短軸)、大正6年(1917)標準軌化計画で長軸を使用したワム3500に始まります。これらの仲間には1968年10月の所謂ヨン・サン・トウまで活躍したものもありました。昭和に入り鋼製車ワム21000の登場を見ますが昭和の大恐慌のあおりを受け昭和5年からは10t積車ワ22000が製造される事となります。そして再び昭和13年からワム21000と一部を除き同型と言っていいワム23000が大量に増備されますが昭和15年、今度は戦争による影響によりまた木造車に逆戻り。ワム50000が製造される事となりました。戦後は再びワム23000やワム23000を短軸にしたワム20000(昭和21年)が製造されます。昭和28年(1953)からはワム23000を2段リンクに改造の上、ワム90000とし、更にワム90000の新造車やトキ900からの改造車等も含め大量に製造される事となる。昭和33年(1958)には一般用有蓋車でパレット使用によるフォークリフトの作業の便を計った新形式ワム70000が登場。更に入口幅を2.7mに拡大、各所にプレス物を使用の上、材料、工数の節約を計った全溶接製のワム60000昭和35年(1960)に登場します。又同年にはパレット積載貨車ワム80000も製造を開始している。そして昭和37年(1962)には新車両限界を採用して大形化したワラ1が登場。これが国鉄2軸有蓋車最後の形式となりました。

私達の世代にとってはD51やEF15等に牽引された2軸の貨車を中心に多種多様な貨車の群れが織り成す列車が踏み切りをガンガンガシャガシャと通過して行く情景はその向こうの広かった空や線路を仕切る木の柵、少し埃ぽかった当たりの雰囲気等と共に懐かしかった思い出。ちょっとした駅での入換や小さな引き込み線でのDD13等の忙しない働き振りも同様です。
 今度、戦後国鉄の有蓋車の代表形式をOJゲージにて製品化致します。ワム90000、ワム70000、ワム60000、ワラ1と一見似通った形態のようですがOJゲージで模型化する事によりそれぞれの形式の個性が見事に浮き上がって来る事と思われます。是非ご期待下さい。

今回のワムシリーズの見所  2005.11.26
ワム90000、ワム70000、ワム60000、ワラ1と戦後国鉄の一連の代表形式を作る場合これまで16番なら何も気に止める必要のない部分が(当店ではまだ16番で製品化していないので)OJでは大変面白い見所となってきます。下廻りの台枠や梁、補強の形態等、構造の進歩を模型として忠実に表現出来てしまう為(作り手は大層難しい仕事となりますが)当然私共のOJモデルではワム90000、ワム70000、ワム60000、ワラ1と下廻りに至るまで全て異なった形態となります。これは相当凄い事なのですがこれらの形式を集中して製作する意義の一つでもあります。例えば現在製作中のワム70000とワム60000では共通パーツは20%しか有りません。それぞれの形式の図面の製作に4週間、つまり1カ月掛かってしまったと云う程難しい仕事です。只今サンプルの製作に取り掛かっておりますが当社C56下廻りの作り込みを念頭にご想像下さい。価格も税込¥60,000代前半になる予定です。発売形態はどの様になるか未決定です(店頭予約を受けております)。もしかすると店頭販売のみとなる場合もあります。もう一つそれぞれのワムと下廻り同形態(構造)の貨車も今後比較的楽に製品化できるようになると考えられます。例えばワラ1とテラ1の関係等。

ワム70000後期型サンプルのご紹介 2006.1.15
ワム60000後期型塗装済みサンプルのご紹介 2006.6.21


  ドアストッパー開      ドアストッパー閉
ドアのリブ形状も正確に表現、非常にシャープな仕上がりです。


庫内の表現もバッチリ。妻面、側面及びドアの内張りも表現。

美しく正確に再現された妻面リブ。
ワム70000では妻面に多くのリベットが見られますがワム60000では溶接構造の為、一切リベットがありません。つまり妻板の金型をワム60000、70000と別々に作らなければなりません。又リブの形状も違います。



屋根のリブはワム70000の場合、前期型、後期型で正確に作り分けされます。
ワム60000後期型はラウンドルーフです。


このモデルの見所。完全に再現された下回りの構造、ディテール。





側ブレーキテコ上下可動します。

担いバネ、2段リンク可動

ワム60000とワム70000の台車の形状が違います。
上記写真のように適度なテンションのリーフスプリングによりレールの凹凸やねじれに対しても全車輪がレール面に密着します。
リーフスプリング重ね板バネの実際にリンクと結ばれる上から1枚目2枚目のみプレスパーツを使用。以下は柔らかさを得る為にエッチング抜きパーツを使用しています。もし全てをプレスパーツにするとテンションが全く無くなり軸箱が非可動になってしまいます。又全てのパーツをエッチング抜きパーツにしますと板バネが強度的に弱くなり、やはりテンションが効かなく(へたる)なってしまいます。私共が考えたこの方式が強度とやわらかさを兼ね備えた最も理想的な方法です。