ラインナップ NO.15                              2014.10.2

スーパークラシックOJシリーズ 第15弾
国鉄貨車シリーズ

ワラ1(100~17464)
スーパークラシックOJシリーズ 第16弾
国鉄貨車シリーズ

レム5000(レム5000~5850)1964年製
レム6000(レム6000~6609)1967年製

2015年3月発売予定
本体価格88,000円


ワラ1 100~ 試作サンプルモデル


レム5000(レム5000~5850)1964年製 試作サンプル

 OJスケールで戦後を代表する貨車を製作していくシリーズ。2年に1回と云うゆっくりとしたペースで進めてきております。個人的にはOJではこの位のペース配分が一番良いと考えます。戦後国鉄を代表する有蓋車もワム90000、ワム70000、ワム60000、ワム80000と製造してまいりましたが今回は国鉄最後の2軸有蓋車ワラ1を発売致します。1962年に試作2輌(ワラ1、ワラ2)が、翌年から1966年に掛けて大量17,367輌(ワラ1、ワラ2、ワラ100~17464)が製造されています。一見ワム60000とそっくりですが新車両限界を採用したことにより、それまでのものより一回り大きなサイズとなり積載荷重も標準15tより2t増えて17tとなっています。軸距離もワム6000等よりも230㎜伸ばす事で走行の安定性を計っています。1987年のJR化までに全てお役御免となっていますがワム80000と共に高度成長期を代表する2軸貨車です。編成中においても他の有蓋車と大きさの違いが一目瞭然の存在です。
 もう一形式は1964年登場のやはり国鉄最後の2軸冷蔵車となったレム5000形式です。1954年から製造された戦後を代表するもう一つの冷蔵車レ12000が氷槽式なのに対し、氷槽がほとんど使用されていないという事で無氷槽式として製造されている。尚これ以前に製造された無氷槽冷蔵車レム1、レム400の保冷性が悪く荷主から不評を買っていたのでこれらと区別する目的で青15号の帯が30㎝幅で側面に入れられている。この形式のみならず国鉄での冷蔵車の使用は1970年代後半より高速道路網の整備によりトラック輸送に取って替わられ急速に衰退し、JRに継承される事はなかった。
 ワラ1、レム5000共1960年代より1980年代前半に掛けてつまり蒸気機関車の最後の十数年の活躍時期からEF10,EF15,EF60等のJRに引き継がれる事無く逝った電気機関車まで時代背景を共にした貨車たちです。レム5000は小海線では通風車代わりとして使用されC56に牽かれています。





ワラ1の側面、下のワム60000と比べてみて下さい。


ワム6000と比べワラ1のサイズが一回り大きく軸距離も少し長いのが分かります。

























写真はレム5000ですが、両側に足踏みブレーキが付いたレム6000も製作致します。屋根上はレサ10000と同じくプレスでリブを打ち出したものになります。

冷蔵車のモデルですが何とドアの開閉式にチャレンジしました。

庫内も床板や内壁のディテールを完全に再現しました。床板の凹凸は内側に向けて実物同様、左右共傾斜を付けています。

妻板の内壁までディテールを再現しています。



ワラ1とは短軸台車の形状が異なります。

レム5000は1982年より改造を行い足踏みブレーキを両サイド式にされました。
しかし当店では時代設定を1960年代から70年代としている事に加え改造されたレム5000の写真を1枚も目にする事ができませんでした。拠ってレム5000は片側ブレーキのみ製作する事に致します。







レム5000/レム6000は今まで正確にちゃんと作られた製品が無いので16番でも製作致します。










蒸気機関車から旧型電気機関車まで組み合わせを楽しむ事ができます。