ラインナップ NO.54 2011.2.27
省型電気機関車シリーズ 第8弾
国鉄 EF57
Ver1 東海道線 原型 時代
Ver2 東海道線(浜松)時代
Ver3 上越線(高崎)時代
Ver4 東北線(宇都宮)時代SG
Ver5 東北線(宇都宮)時代EG
2011年秋発売予定
予価税込 249,900
(本体価格¥238,000)
EF57東北時代 EGタイプ 7号機 サンプル
(このサンプルの仕上がりは40%です)
ムサシノモデル省型電気機関車シリーズもEF53、流線型EF55、EF10 1次車、EF111次車、省型電関唯一のED16、そして丸型車体EF561次車、EF10 2次、4次車と進行してまいりましたが遂に!!!、EF57に王手を掛けました。名機EF57です。元々はEF55の後に製作する予定でしたが資料的にも万全ではなくもう一つモチベーションを上げる事が出来ませんでした。しかし他の形式を製作しながらもその間コツコツ準備を行なって来ました。メーカー共々知識、技術共この6年間で格段の進歩を遂げています。その成果をEF57で花咲かせようと考えます。EF57の他EF10角ボディ、EF12も一つのグループとして製作して行きますのでご期待下さい。
EF57は昨年の年頭より本格的に設計を着手。4月に1次図面完成。100ケ所以上の修正を加えた2次図面が年も押し迫った12月中旬に出来上がって来ました。これに微妙なニュアンスの付加、更なる細部への拘りを施し満足出来る模型化図面が完成致しました。やはり今EF57を製作すると云う事は大変なプレッシャーとなります。おいそれとは手を付けられるものでは有りません。ムサシノモデルとしてそれだけゴナナのハードルを高い位置に置いています。ムサシノモデルが製作する省型電機の雄EF57にご期待下さい。
私達にとって最もなじみ深いゴナナと云えばやはり1970年代、最後の活躍をしていた頃となりましょう。この頃のゴナナの話題として屋上中央モニター両サイドのベンチレーターの取り外しによる号機ごとの変化がありました。しかしそれ以外、号機による変化の記述についてはまったく皆無でそれは現在まで続いております。今回EF57を製作するに当りムサシノモデルではDD51で行なった方法をここでも実行する事と致しました。残された資料、写真より各号機の屋上機器の配置の変化を徹底分析する事でそれぞれの号機を忠実に作り分け再現する事としました。文章では説明しきれないので、東海道、上越タイプ共々屋上図面をアップします。
●Ver1 東海道線 原型タイプ13号機
登場時の原型スタイルでの製品化です。この型での模型化は初めてのものですがこれが製品化最後のチャンスと考えチャレンジ致しました。LP42、客車用電気暖房ジャンパー、缶マーク有り、パンタ位置原型。
●Ver2 EF57 東海道線位置変更後タイプ 4,9号機 LA12避雷器取付、パンタ台リブ付
パンタグラフ位置変更後のお馴染みのゴナナ・スタイル。戦後直ぐ、東海道線で昭和24~28年の4年間特急を牽引していた時代を再現致します。ヘッドマーク取り受け座はネジにて着脱式となります。 LP42、客車用電気暖房ジャンパー、缶マーク有り、パンタ位置変更改造後より高二への移動まで。
●Ver3 上越線タイプ 10号機 デッキ先端列車番号標示装置の取付台付(標示装置はユーザー取付)パンタ台リブ付
昭和31年ゴナナは長岡、高崎へ転属、雪国上越線で使用される事になる。耐雪装備で一段と精悍さが増した。他モニター上ランボードが外側いっぱいの位置まで移設している。尚、昭和32年 EF57 3、4、5、6、10、15の6輌に列車番号標示装置がデッキ先端部に取り付けられた。1年間使用され装置本体は撤去されたが台座は昭和34年頃まで残された。製品は台座付の状態で出荷。標示装置はお好みで取り付けて頂くようになっています。LP42ひさし付、ホイッスルカバー、正面窓つらら切、スノウプロウ、缶マーク有り。
●Ver4 東北線(宇都宮)SGタイプ 2号機(ホイッスルカバー、パッケージバーツ)パンタ台リブ付
昭和35年東北線黒磯電化で宇都宮へ移動、ホイッスルカバー(2~3年後取り外し)、スノウプロウは取り外された。上越時代最末期に大型ヘッドライトLP403に交換されている。避雷器LA13へ交換後のスタイル、LP403、ホイッスルカバー取り外し、スノウプロウ取り外し。ホイッスルカバーはパーツパッケージ。
●Ver5 東北線(宇都宮)時代 EGタイプ 15号機以外正面窓Hゴム改造
昭和40~41年に掛けて暖房装置をそれまでの蒸気暖房より電気暖房に交換された。元のSGボイラー部にはガーランドベンチレーターが設置され助手席側運転室側面に電暖表示灯、エンドビームには電暖用ジャンパー栓が取り付けられた。今回製作する8つのナンバーの電暖付き末期タイプは屋上ディテールの号機による相違点を完全に作り分けています。人はモニター部のサイドベンチレーターの相違点しか指摘しませんが、貫き碍子の取り付け位置、ランボードの取付位置と長さ、ホイッスルの位置もそれぞれ異なります。避雷器の取り付け位置とそのパイピングも異なります。吊り金具の位置、1エンド小モニター屋根のランボードも片側のみのもの両側に付けたもの又その長さの異なるものと様々です。(今までの製品は7号機ベースのようです)。モニター上に並ぶベンチレーターの形状は初めて正確に再現しました。その両サイドのランボードの切り欠きも号機により正確に 作り分けを行ないました。ワイパーの取付位置、車体側面ディテールでは運転室側窓水切りの長短、電暖表示灯 取り付け位置、空気取り入れ口の位置とも相違点があります。前面では屋上へのステップの形状がそれぞれ異な っています。最も人気のある電暖付きEF57、1970年以降のLA15避雷器を取付けたお馴染みのスタイルで再現致します。1輌1輌異なる晩年のゴナナを当店ならではの徹底的した拘りで取り組み再現致します。
Ver5-3 3号機 正面窓Hゴム黒、パンタ台リブ付 ベンチレーターを全て超薄型のものへ交換した異端児。
Ver5-5 5号機 正面窓Hゴム黒、パンタ台リブ無し 公式側三つ、非公式側一つを残しベンチレーターを撤去。
Ver5-6 6号機 正面窓Hゴム黒、パンタ台リブ付
ベンチレーター配置はLA13避雷器を取付けるスペース確保で非公式側両エンド一つずつを取り外した最も標準的なもの。ベンチレーターの長さもバランスが取れて美しい。1エンド小モニター上の避雷器は少し車体中央寄りに取付けられている。
Ver5-7 7号機 正面窓Hゴムグレイ、パンタ台リブ無し 今までのEGゴナナ・モデルは全てコレでした(サイドベンチレーター配置を変えただけで他は7号機のまんまのモデルも有りました)。1エンド小モニター上には非公式側のみランボードがある。その分モニター公式側横のランボードが長くなっている。又このランボードは雨ドイの外側に取付脚がある。1エンド貫き碍子位置もかなり中央寄りで実は7号機はかなり特徴有る号機と云えます。
Ver5-8 8号機 正面窓Hゴム黒、パンタ台リブ無、デッキ手スリ増設
1エンドパンタ公式側ランボードが短い以外は標準的な配置。
Ver5-11 11号機 正面Hゴム白、パンタ台リブ付
非公式側1エンド寄りベンチレーター1ケのみ撤去。1エンド小モニター上避雷器位置が車体中央寄りと1エンド避雷器とシンメトリックに取付けられている。又2エンド貫き碍子は小モニターの横に位置する。その為2エンド小モニター上に短いランボードを設置。
Ver5-14 14号機 正面Hゴム黒、パンタ台リブ無し
1エンド小モニター上ランボードは7号機同様片側のみ。同様にその分小モニター横のランボードが長くなっている。他は標準的配置。
Ver5-15 15号機 正面窓原型、パンタ台リブ付 非公式側両サイド各1の他、中央モニター2ケのベンチレーターモも撤去されている。2エンド貫き碍子は7号機同様中央寄りに配置。
<その他の違いについて>
*7,11,14号機はエアタンクの車体中央寄り位置にオイル・ポンプ取付。
*電暖改造時1エンド小モニター巾を改造により拡げられている。
*床板中央部下台車リア・エンドに振動止めオイル・ダンパーを設置。
*SGタイプは機械式、EGタイプは電気式スピードメーター。
*Ver4,5は非常用発煙筒付き。
EF57の特徴と云えば低く前に突き出したパンタグラフ、車体屋上の稜線よりヘッドライト中心が下に位置する等が特に上げられますがこの点を初めて模型で正確に再現致します。又車体断面形状、原型窓、Hゴム窓及びつらら切りの取付位置と寸法は実車図面、実機採寸寸法より正確に割り出しました。手すり位置も2~6号機、7~15号機で実物同様に位置を変えています。とにかくEF57の顔の再現にはとことん拘りました。
前面窓ガラスははめ込み式。床下機器、パイピング類もSG、EGタイプで作り分け。スノウプロウ取付座はカプラーと共絞めとなります。ベリリウム銅集電ブラシ。動輪は黒ニッケル・メッキした洋白タイヤ使用、軸箱可動、ファウルハーベル・コアレスモーター使用で超低速よりトップスピードまで強力と滑らかな走行を実現致します。