国鉄 EF50(3タイプ)
只今発売中 \195,300(税抜\186,000)
1989年のED12に始まり苦節12年目にして遂にF級旧型電気機関車の模型化に着手することが可能となりました。この間7月発売のED13を始めとして派出さはありませんがいぶし銀のような光沢を放つ実にデリケートなプロトタイプの輸入電関をコツコツと発表、その流れの上での製品化となります。
昨年は渋い大正生まれの客車、貨車の製作にも着手。ホハ12000系、木造ワム、トム等を発売する事も出来ました。輸入電関が最も輝いていた時代の活躍ぶりを模型として忠実に再現出来る扉を開くことが出来ました。ただ単にEF50と云う機関車のみならず後に牽引される客車列車も視野に入れてのプロジェクトです。EF50の三つのバージョン分けとそのコンセプトは以下に述べる通りです。
① Type1 原型タイプ
原型と云っても8000ではなく形式称号改正の昭和3年前後から丹那トンネル開通前くらいまでの時期のEF50。ただ8000のナンバーを付けても問題ありません(交友社刊 高田隆雄写真集 追憶の汽車電車には昭和2年の8000の写真が撮られております)。 輸入時とは ランボード取付、ベンチレーター4段化、デッキ上重連用ジャンパー栓の撤去等の変化があります。軸箱はEEの原型、屋上モニターも原型を保っており真空ホースが装着されています。昭和5年以前の木展入り1、2列車。以後の特急「富士」編成を牽引して豪快に走行する様を再現致します。東京機関庫② Type2 改造後タイプ
丹那トンネル開通前後以降のスタイル。西尾克三郎氏撮影の1、8号機当りがプロトタイプ。この頃はヘッドライトが同じく西尾氏撮影の5号機の様に省型LP42に交換されている番号もありますが原形ヘッドライトのタイプで行きます。モニター屋根は改造され省型軸箱に交換、真空ホース撤去、母線ジャンパーの取付が行われております。 ナハ22000、オハ32000、スハ32600系ダブルルーフ車入り混じれての湘南列車牽引風景の再現。東京機関庫及び国府津庫③ Type3 戦後タイプ
戦後EF50は大きく改造されております。デッキステップと手スリの取付変化、パンタグラフPS14化、軸箱国鉄タイプ交換、ヘッドライトLP42化、キャブ側窓水切りり形状変化その後の窓ガラスニ分割化等。また1台車ひとつだったブレーキ・シリンダーをふたつに増設したものや第2、第3及び第4、第5動輪の荷受け下にイコライザーが追加されたものがあります。 有名なEF58 4号機その新旧クィーン揃い踏みで有名な7号機等がこれに当たります。高崎線での各客車列車牽引風景の再現。東京機関区、高崎第2機関区をディカールよりチョイスできます。EF50 原型タイプ 塗装済サンプル
EF50 改造後タイプ 旧未塗装サンプル
当社EE-NBLシリーズに共通する車体形状、車体側面の正確さ,スケール通りの車巾(32.5mm)と台車,デッキ形状で最小通過半径SカーブR700を実現(レール状態に寄ってはR650もOK)。
0・05mm単位で修正を加えた窓の位置やエッチングによる帯。リベットの表現等、非常にデリケートかつ力強いものとなっております。車体帯上に表現された千鳥で入るリベットパターン等2段エッチング技術も精妙にコントロールされ美しさの限りです。尚三つのVersionでリベットの有無ひとつまで作り分けを行っております。
台車及び台枠は薄さと強度を兼ね備えた洋白板。ワイヤーカットによりエッジも大変シャープ。これをベースに台車には精巧に型作られた数多くのロストワックス部品を取り付け台枠も洋白板同志のハンダ組み立てによりリブ等も表現。やはりスケール通りの巾で表現した洋白製デッキと共にその下廻りは狭軌感、立体感、カチッとしたシャープさ、重厚さで今までに類例の無いものとなりました。
スケール通りの車高、垂直を保持した原型、改造後におけるデッキ・ステップ(可動式)。先台車上部におけるディテール的に全くスキを見せない、かつレールへの抜群の追随性も確保した構造など多くの新機軸が盛り込まれております。モーターはファウルハーベル大型モーターをフライホイール付で使用。軸箱可動、ステンレス車輪の使用により抜群の牽引力と耐久性を実現。ヘッドライト定電圧点灯、機関車重量750g。スーパーディテールだけが喧伝される当社製品ですが実はシルエットの美しさ、プロポーションの正確さにこそ他の追随を許しません。EF50とED54揃い踏み
モニタールーフ
車巾、車高はスケール通り
このリアルスティックな雰囲気
下廻りセンター(魚腹台枠)
ブレーキシリンダー&スピードメーター
エンドビーム
デッキステップは可動式。