ラインナップ NO.10 2010.2.1
スーパーOJ クラシック シリーズ第12弾
国鉄C59(5バージョン)
C59 1号機 戦前型(熊本)
C59 戦前型66号機以降全盛時代
C59 164号機 戦後型(糸崎)
C59 162号機 戦後型(糸崎)
C59 戦後型(川車製) 東海道全盛時代
(宮原、梅小路)
予価 ¥640,500(税込価格)
2010年11月発売予定
近日予約受付開始!
ムサシノモデルのスーパーOJクラシック・シリーズ、国鉄制式蒸気のラインナップもC56に始まりC12,C57と進行してまいりましたがいよいよ大型蒸気C59を発売致します。2006年秋の161号機の取材を皮切りに164、1号機と取材を重ねながら各種資料を収集、1年以上を掛けた模型化図面の制作、そしてサンプル・モデルの完成を経ていよいよ本製品の製作を開始致す事になりました。発売は今年(2010年)11~12月を予定しております。C59こそOJで製作しない限りその魅力は絶対再現出来ないと常々考えておりました。その洗練された美しさの再現にはほんの少しのバランスの崩れも許さない厳しいものがあります。これ程模型化の難しい機関車はないと言えますがそこで今までのOJ蒸気製作の経験が大いに活かされる事となりました。C53の後継機として東海道、山陽の2大幹線に君臨した大型パシフィックC59.日本の近代型蒸気として性能、形態共最も完成された存在と云えます。程よく太く長いボイラーを有し特に第3動輪から後部フレーム、従台車、キャブに掛けてしなやかに伸びたスタイリッシュなスタイルのカッコ良さ、長いテンダーとの調和の取れた美しさの魅力、そのスケール感は日本の蒸気機関車の中でもピカ一です。
C59は戦前型(1~100)100輌と戦後型(101~132、156~196)73輌に分けられます。戦前型は平底テンダーですがテンダー台車がD51と同型の板台枠のものと66号機以降の鋳鋼台車(LT242)を履いたグループに分けられます。戦後型は船底テンダーにローラーベアリング入鋳鋼台車(LT243)仕様となっています。以上は良く知られている相違点ですが実は機関車本体、ボイラーの形状がまったく異なります。今回のOJモデルではこの点を完全に作り分けており敢て言えば二つの全く異なる別形式のプロトタイプを製作するのと同じ事になりました。以下の5タイプで製作致します。いずれもランニングボード白線入り。
(1)C59 1号機(熊)昭和16年5月22日 汽車会社
汽車会社製造番号2000番の記念機関車。新製配置は名古屋、昭和28年12月姫路第2へ移動、東海道山陽線で活躍。31年九州門司へと移る。更に電化で昭和43年熊本機関区へ。九州ではかもめ、さちかぜ、あさかぜ、はやぶさ、みずほ、さくら等の特急を牽引。昭和40年9月3日SL牽引最後のみずほ(20系)を博多~熊本間で牽く。現存の門司鉄道 館にて保存。
(2)C59 164号機(糸)昭和21年8月16日 日立製
新製配置は梅小路、25年8月糸崎へ。以来山陽本線呉線にて活躍。特に晩年の呉線では161、162と共に最後に残ったC59として45年10月まで活躍。SLファンの心を惹き付けた。現在梅小路鉄道博物館にて保存。
(3)C59 162号機(糸)昭和21年8月4日 日立製
新製配置は下関、以来長く山陽本線にて活躍(広島工場でキャブ側窓を改造。前方明り窓を増設)。昭和39年8月21日山陽本線全線電化により多くの仲間が廃車となる中糸崎へ転じ呉線にて活躍。廃車は昭和45年10月1日。
(4)C59 104(梅)、107(宮)、108(梅)、109(梅)各昭和21年製 戦後川車製、東海道全盛時代
東海道線山陽線にて特急さくら、かもめ等を牽引。スタイリッシュな川車製C59の最も美しかった時代を再現(ナンバープレート、区名札梅、宮、姫ニ、門、糸はお客様取付)。
(5)C59 90(姫)→(福島)→仙台 昭和18年12月30日 日立製、100(梅)→(宇都宮)→(白河)昭和18年4月20日 汽車会社製
戦前型C59。66号機以降のテンダー台車LT242を履いたグループ。(4)のナンバーは西へと転じたが(5)は東北へと転じている。東海道、山陽線においてさくら、かもめ等を牽引。90号機の新製配置は姫路。昭和33年福島第一へ移るまで東海道、山陽線にてさくら、かもめ等の牽引に活躍。東北線では福島~仙台間で活躍。昭和36年仙台へ移動。昭和41年3月まで生き延びた。100号機の新製配置梅小路機関区。昭和31年宇都宮へ移動、東京上野へ姿を現す。昭和33年宇都宮電化で白河へ。昭和35年C60へ改造される(ナンバープレート、メーカーズプレート、区名札梅、姫ニ、宇、白、仙はお客様取付)。
前部及び後部カプラーはナックル可動式でケーディーと連結可。後部カプラーはケーディーと交換可能です。モーターはファウルハーベル2342S。コースティングギヤーボックス。イコライザーは実物を忠実に再現。リーフ・スプリングも可動。牽引力にも気を使いました。集電はシリンダー方式の集電ブラシを両絶動輪のタイヤ表側に当てる方式。煙室扉開閉、ラジアス・ロッド前進・後進時の自動切換え、リュブリケーター及びスピートメーター可動。煙室内部、キャブインテリア、炭庫内部、下廻りと構造的にも実物に忠実に再現した上スーパーディテールを施しております。ヘッドライト、テールライト、キャブ室内灯点燈。
サンプルモデルの写真紹介
C59-164号機のサンプルモデルがいよいよ完成致しましたのでご紹介します。
C59のモデルとしては今後これ以上のものは考えられないのではないでしょうか。
ただあくまでもサンプルモデルですので不完全な部分が有る事はご了承下さい。
写真をクリックすると大画面になります
少しテンダー全体が高く更に後ろ上がりとなっているのが残念。量産品では当然修正されます。
本当に小さな部品の一つ一つに至るまで拘り正確に再現されているのが分かります。
バルブギヤーロッド類はC62と全くの同型です。
動輪の輪心外周、タイヤと接する部分は写真のように少し盛り上がってRが付くのが正しい形状です。この動輪もC62と同型です。
缶受けの側面が見えます。
ダブルコンパウンド・コンプレッサーは素晴らしい出来栄えです。
C59の最もC59らしい部分がコレ。第3動輪から後方がグーと伸びてキャブに至る、このゆったりとしたプロポーションはこのOJモデルで始めて再現されました。
正確に再現されたキャブのプロポーション。
ドーム廻りを見る。細かなパーツ一つ一つに至るまで実に正確に再現しています。皆さんも写真等を観察して良く勉強しましょう。
ジェネレーターよりの電線管の要所に配置された継ぎ手等の一つ一つが実に正確に再現されています。
力強い火室と従台車廻り。立体的なパイピングが素晴らしい。
非公式側側面を見る。
C59はスタイリッシュでカッコ良いカマで有る事が実感できます。
灌水清浄装置のディテール、特に下部の釣り合い室廻りの表現は今までに無いレベルに達しています。
全体と細部のバランスが力強さの秘訣、動力格子装置の揺すりシリンダーから伸びるテコまで完全に再現。
もっとパイピングは美しく這わせるよう改良致します。
給水ポンプのディテールを是非他のものと較べて見て下さい。個々のパーツに至るまで入魂がなされています。
発電機のパイピングを見る。これがスケールです。ボイラー上を這わせていると云う言葉を実感。デリカシーが必要な部分です。
ランボード上面にも色々なディカールが表現されています。それにしてもボイラーの力感はC59らしさを表しています。
先輪は間に合わせにC57用スポーク車輪を付けています。本製品ではプレート車輪になります。
煙室前面と煙室戸の表現も中々満足出来るモデルは少ないもの。このC59ではその当りも完璧に印象を捉えています。早く当社製C62と較べてみたいところ。
ペチコート追加や煙室戸止め金具作り直しなどを行ないます。
ゆったりとした運転室内部とバックプレート
徹底的に作り込まれた下廻りディテール。ここがドンガラではガックリ来ます。
サウンド用コンタクト・ホイールが見えます。
他では到底真似のできない造形美!
先輪上部のフレームの欠き部分に注目。
テンダーフロントビュー。胴受けはスプリングで可動となります。
中抜きされた鋳鋼製台車の特徴がそのまま再現されています。当然揺れ枕可動。
HOn3 1/2のC62との大きさの比較。
ビッグスケールのOJですが返ってそれが仇となり何か間の抜けた鈍重ものになってしまう事が往々にしてあるようです。大型スケールモデルで重要なのはもちろん正確なプロポーションの把握にあるのは当然ですが細部の構造やディテールを徹底的に研究、検証していく事が必要です。この二つの要素が再現されてこそOJスケールで製品を作る意義があるのではないかと考えます。
スーパーOJ クラシック シリーズ第12弾
国鉄C59(5バージョン)
C59 1号機 戦前型(熊本)
C59 戦前型66号機以降全盛時代
C59 164号機 戦後型(糸崎)
C59 162号機 戦後型(糸崎)
C59 戦後型(川車製) 東海道全盛時代
(宮原、梅小路)
予価 ¥640,500(税込価格)
2010年11月発売予定
近日予約受付開始!
ムサシノモデルのスーパーOJクラシック・シリーズ、国鉄制式蒸気のラインナップもC56に始まりC12,C57と進行してまいりましたがいよいよ大型蒸気C59を発売致します。2006年秋の161号機の取材を皮切りに164、1号機と取材を重ねながら各種資料を収集、1年以上を掛けた模型化図面の制作、そしてサンプル・モデルの完成を経ていよいよ本製品の製作を開始致す事になりました。発売は今年(2010年)11~12月を予定しております。C59こそOJで製作しない限りその魅力は絶対再現出来ないと常々考えておりました。その洗練された美しさの再現にはほんの少しのバランスの崩れも許さない厳しいものがあります。これ程模型化の難しい機関車はないと言えますがそこで今までのOJ蒸気製作の経験が大いに活かされる事となりました。C53の後継機として東海道、山陽の2大幹線に君臨した大型パシフィックC59.日本の近代型蒸気として性能、形態共最も完成された存在と云えます。程よく太く長いボイラーを有し特に第3動輪から後部フレーム、従台車、キャブに掛けてしなやかに伸びたスタイリッシュなスタイルのカッコ良さ、長いテンダーとの調和の取れた美しさの魅力、そのスケール感は日本の蒸気機関車の中でもピカ一です。
C59は戦前型(1~100)100輌と戦後型(101~132、156~196)73輌に分けられます。戦前型は平底テンダーですがテンダー台車がD51と同型の板台枠のものと66号機以降の鋳鋼台車(LT242)を履いたグループに分けられます。戦後型は船底テンダーにローラーベアリング入鋳鋼台車(LT243)仕様となっています。以上は良く知られている相違点ですが実は機関車本体、ボイラーの形状がまったく異なります。今回のOJモデルではこの点を完全に作り分けており敢て言えば二つの全く異なる別形式のプロトタイプを製作するのと同じ事になりました。以下の5タイプで製作致します。いずれもランニングボード白線入り。
(1)C59 1号機(熊)昭和16年5月22日 汽車会社
汽車会社製造番号2000番の記念機関車。新製配置は名古屋、昭和28年12月姫路第2へ移動、東海道山陽線で活躍。31年九州門司へと移る。更に電化で昭和43年熊本機関区へ。九州ではかもめ、さちかぜ、あさかぜ、はやぶさ、みずほ、さくら等の特急を牽引。昭和40年9月3日SL牽引最後のみずほ(20系)を博多~熊本間で牽く。現存の門司鉄道 館にて保存。
(2)C59 164号機(糸)昭和21年8月16日 日立製
新製配置は梅小路、25年8月糸崎へ。以来山陽本線呉線にて活躍。特に晩年の呉線では161、162と共に最後に残ったC59として45年10月まで活躍。SLファンの心を惹き付けた。現在梅小路鉄道博物館にて保存。
(3)C59 162号機(糸)昭和21年8月4日 日立製
新製配置は下関、以来長く山陽本線にて活躍(広島工場でキャブ側窓を改造。前方明り窓を増設)。昭和39年8月21日山陽本線全線電化により多くの仲間が廃車となる中糸崎へ転じ呉線にて活躍。廃車は昭和45年10月1日。
(4)C59 104(梅)、107(宮)、108(梅)、109(梅)各昭和21年製 戦後川車製、東海道全盛時代
東海道線山陽線にて特急さくら、かもめ等を牽引。スタイリッシュな川車製C59の最も美しかった時代を再現(ナンバープレート、区名札梅、宮、姫ニ、門、糸はお客様取付)。
(5)C59 90(姫)→(福島)→仙台 昭和18年12月30日 日立製、100(梅)→(宇都宮)→(白河)昭和18年4月20日 汽車会社製
戦前型C59。66号機以降のテンダー台車LT242を履いたグループ。(4)のナンバーは西へと転じたが(5)は東北へと転じている。東海道、山陽線においてさくら、かもめ等を牽引。90号機の新製配置は姫路。昭和33年福島第一へ移るまで東海道、山陽線にてさくら、かもめ等の牽引に活躍。東北線では福島~仙台間で活躍。昭和36年仙台へ移動。昭和41年3月まで生き延びた。100号機の新製配置梅小路機関区。昭和31年宇都宮へ移動、東京上野へ姿を現す。昭和33年宇都宮電化で白河へ。昭和35年C60へ改造される(ナンバープレート、メーカーズプレート、区名札梅、姫ニ、宇、白、仙はお客様取付)。
前部及び後部カプラーはナックル可動式でケーディーと連結可。後部カプラーはケーディーと交換可能です。モーターはファウルハーベル2342S。コースティングギヤーボックス。イコライザーは実物を忠実に再現。リーフ・スプリングも可動。牽引力にも気を使いました。集電はシリンダー方式の集電ブラシを両絶動輪のタイヤ表側に当てる方式。煙室扉開閉、ラジアス・ロッド前進・後進時の自動切換え、リュブリケーター及びスピートメーター可動。煙室内部、キャブインテリア、炭庫内部、下廻りと構造的にも実物に忠実に再現した上スーパーディテールを施しております。ヘッドライト、テールライト、キャブ室内灯点燈。
サンプルモデルの写真紹介
C59-164号機のサンプルモデルがいよいよ完成致しましたのでご紹介します。
C59のモデルとしては今後これ以上のものは考えられないのではないでしょうか。
ただあくまでもサンプルモデルですので不完全な部分が有る事はご了承下さい。
写真をクリックすると大画面になります
少しテンダー全体が高く更に後ろ上がりとなっているのが残念。量産品では当然修正されます。
本当に小さな部品の一つ一つに至るまで拘り正確に再現されているのが分かります。
バルブギヤーロッド類はC62と全くの同型です。
動輪の輪心外周、タイヤと接する部分は写真のように少し盛り上がってRが付くのが正しい形状です。この動輪もC62と同型です。
缶受けの側面が見えます。
ダブルコンパウンド・コンプレッサーは素晴らしい出来栄えです。
C59の最もC59らしい部分がコレ。第3動輪から後方がグーと伸びてキャブに至る、このゆったりとしたプロポーションはこのOJモデルで始めて再現されました。
正確に再現されたキャブのプロポーション。
ドーム廻りを見る。細かなパーツ一つ一つに至るまで実に正確に再現しています。皆さんも写真等を観察して良く勉強しましょう。
ジェネレーターよりの電線管の要所に配置された継ぎ手等の一つ一つが実に正確に再現されています。
力強い火室と従台車廻り。立体的なパイピングが素晴らしい。
非公式側側面を見る。
C59はスタイリッシュでカッコ良いカマで有る事が実感できます。
灌水清浄装置のディテール、特に下部の釣り合い室廻りの表現は今までに無いレベルに達しています。
全体と細部のバランスが力強さの秘訣、動力格子装置の揺すりシリンダーから伸びるテコまで完全に再現。
もっとパイピングは美しく這わせるよう改良致します。
給水ポンプのディテールを是非他のものと較べて見て下さい。個々のパーツに至るまで入魂がなされています。
発電機のパイピングを見る。これがスケールです。ボイラー上を這わせていると云う言葉を実感。デリカシーが必要な部分です。
ランボード上面にも色々なディカールが表現されています。それにしてもボイラーの力感はC59らしさを表しています。
先輪は間に合わせにC57用スポーク車輪を付けています。本製品ではプレート車輪になります。
煙室前面と煙室戸の表現も中々満足出来るモデルは少ないもの。このC59ではその当りも完璧に印象を捉えています。早く当社製C62と較べてみたいところ。
ペチコート追加や煙室戸止め金具作り直しなどを行ないます。
ゆったりとした運転室内部とバックプレート
徹底的に作り込まれた下廻りディテール。ここがドンガラではガックリ来ます。
サウンド用コンタクト・ホイールが見えます。
他では到底真似のできない造形美!
先輪上部のフレームの欠き部分に注目。
テンダーフロントビュー。胴受けはスプリングで可動となります。
中抜きされた鋳鋼製台車の特徴がそのまま再現されています。当然揺れ枕可動。
HOn3 1/2のC62との大きさの比較。
ビッグスケールのOJですが返ってそれが仇となり何か間の抜けた鈍重ものになってしまう事が往々にしてあるようです。大型スケールモデルで重要なのはもちろん正確なプロポーションの把握にあるのは当然ですが細部の構造やディテールを徹底的に研究、検証していく事が必要です。この二つの要素が再現されてこそOJスケールで製品を作る意義があるのではないかと考えます。