2018.2.3
スーパークラシックOJシリーズ 第19、第20、第21弾
国鉄貨車シリーズ
国鉄ワ10000
国鉄ワ12000
国鉄ワム21000
国鉄ワム90000(少量再生産品)
塗装済サンプル紹介
2018年4月発売
ムサシノモデルOJ貨車シリーズ最新作ワ10000、ワ12000、ワム21000、ワム90000の塗装済量産サンプルをご紹介致します。ワム21000は断熱性に優れた二重羽目構造の鋼製有蓋車としては最初の形式で登場は昭和4年(1929)1000輌製造されています。翌年からは折からの世界不況で荷重15トンのワム21000をそのまま小さくした荷重10トンのワ22000が製造される事になりますが昭和13年、改良を加えた形でワム23000が登場しています。今回ワム23000の2段リンクタイプと云えるワム90000をご要望にお答えし極少量生産致します。大スケールOJで製作したワム21000とワム90000の製造年代の違いによるディテールの変化を細部に至るまで作り込む事で両形式の特徴がはっきりと浮かび上がる事になりました。当店ではワム21000の製品化で国鉄の15トン積有蓋車も残す処ワム50000のみとなりました。そして、これらの15トン積車に拠る貨物列車、模型の場合には小編成に大小の変化をつけて楽しんで頂く目的で1955、6年製造の短軸ワ10000、長軸ワ12000も同時発売致します。配給代用車をワ10000、ワ12000共各3つの管理局のものを織り交ぜましたので、現在製作中のED19,C11.今後製作するEF15,DF50とはマストアイテムです。
TYPE2Ca ワ10000
短軸ワ10000 2段リンク改造後、仙台管理局、郡山工場配給代用車、量産品では白線の位置が少し上がり、仙の文字が少し下がります。ドアの断面にも白のラインが入ります。
TYPE1C ワ12000
長軸ワ12000、10t積みと小さいながら模型製作上15t積み車と全く同じ手間暇が掛かります。
短軸、長軸のサイドフレームの位置の違いが良く分かります。
又妻板の溶接ラインの違いまでしっかりと再現しています。
ワ10000の下廻り。OJで短軸の車輌を再現した場合、かなりドラステックな印象になります。大スケールの特権と云えます。
奥ワ10000、手前はワ12000。
左短軸ワ10000、右長軸ワ12000。
TYPE A-3 ワム21000
表差しがドアにある一般的なタイプ。ドア下フレームの補強はオリジナル通りの3つのタイプ。
TYPE B-5a ワム21000
表差しと形式ナンバーが車体側面にあるタイプ。ドア下フレームの補強は追加された5つのタイプ。
TYPE1 ワム90000
ワム90000新造車後期タイプ。今回ご要望が多く寄せられていたワム90000を少量再生産する事に致しました。4つのタイプがあります。TYPE1 新造車後期タイプ、TYPE2 前後初期溶接ラインが多いタイプ、TYPE3 車体側面の組み立てにリベットを多用したタイプ、TYPE4は新製品、側面に片側縦の溶接ラインが二つあるタイプ。以上製作発売致します。
左ワム90000と右ワム21000。両抱式ブレーキシステムのテコの形状がワム21000では昭和初期の古いスタイルです。
フレームの梁の形状や構造に時代的な差が見て取れます。OJゲージだという事に関係なくここまで徹底した考証を行いそれを完全に作り分けるのは結構なストレスになります。しかし製品が形になった時やはりOJゲージならではの充実感、満足感を得る事が出来ます。
ワム90000下廻り。
ワム21000下廻り。
ワム21000、実物に於いても模型の世界でもドアの形状が編成に変化を与えてくれます。
10t積有蓋車と15t積有蓋車の大きさの対比。
発売まで今しばらくお待ち下さい。
OJ貨車シリーズ今後の予定としてワム50000、レ12000、テム300、ワフ21000、ワフ22000を製作してまいります。