特集8 ムサシノモデルOJ貨車シリーズとその後の計画
OJ貨車シリーズも戦後の代表的な形式を製品化すると云うコンセプトの基進めて参りました。今年9月頃完成、発売予定のワ10000、ワ12000、ワム21000の次の企画ワム50000、レ12000、テム300で一通りの有蓋貨車は作り終えることになります。.更にワフ21000、無蓋車トラ25000、トム60000、トラ35000、トラ90000と一連のグループの製品化で終了となる予定です。さて、ムサシノモデルが一つの製品を作るとなると製品化決定からメーカーに発注するまでに大変多くの時間を要します。まず製品化のコンセプト、我々にとって創る意義が見出せなくては決してお客様に満足して頂く事は難しいと考えます。或るプロトタイプの資料を収集し、残された写真を分析し、故事来歴や歴史を紐解きながら少しずつそのプロトタイプに感情移入して行きます。この過程に2年、3年と掛かるのは何時ものことでその事が原因で他社に製品化を先起こされることもしばしば。無蓋車のアオリ戸開閉時の取付ヒンジの強度をどうするかで悩んでいるうちにレレレと云う事もありました。 当店にはだいぶ以前より当店OJ機関車製品に見合った客車を作ってもらいたいとの要望が多く寄せられていました。しかし、OJで機関車、貨車に加え客車を製作して行くには当店の規模の模型店ではとても無理なことです。メーカーから到着した貨車の箱を全量積んで並べただけでも大層な量になるのにこれが20?級客車の箱となると想像しただけでも気が遠くなる程のものに成る訳です。しかしながら貨車のシリーズも終盤に来ておりそろそろ準備を始めてみようと思い初めています。メーカーは世界的に見ても技術、センス共に一二を争う実力を持ったREAL TECK MODELとチームを組むことに決めています。スハ32〔32800〕系、及び戦前製丸屋根オハ35系です。車体のリベットはプレスの打ち出し、重厚感ある質感等作りがえが有ります。当店製蒸気機関車モデルやDD51、今後製作するDF50等とはベストマッチになる事でしょう。