2006.6.25
ムサシノモデル製品進捗状況
 6月中旬2カ月半ぶりにメーカーを廻ってきました。今回のメインの仕事はEF55量産品全輌のチェックでした。長らくお待たせ致しましたがいよいよ7月中旬の発売となります。
 OJ"クラシック・シリーズ”もC12、ワム60000、ワム70000が塗装後の最終組立に入っており7月後半から8月に掛けて発売にこぎつける事となりました。B6 3兄弟も厄介な上廻りのハンダ付が90%迄進み、フレームも組立て中です。モーターも既にマクソン・ジャパンより到着しており、いつでもサプライ出来る状況です。当方のスケジュールに合わせ8月20日以降に完成車のチェックに入る事となりました。尚B6は担当メーカーは違うもののC12、ワムが素晴らしい塗装の仕上がりなので同じ塗装工場を使う事で打ち合わせを致しました。このB6 3兄弟、2120は2度に渡りサンプルを製作しておりサイト上でお目に掛けてはいますが量産品ではプロポーションを更に修正した事も有り2400、2500共々凄いセクシーな感じに仕上がっております(B6でセクシーなんて絶対変ですが本当に正直な感想です)。
 亜進精工社ではDD51 842号機の塗装が仕上がった状態になっておりお召独特のステンレスのデコレーションの仕上げ具合について最後の打ち合わせを行いました。8月後半に完成予定の北斗星色については既に決定しているボディーブルーに対して本来同色のランボードは少し色味を落としてコントラストを付ける事となっておりその塗色を決めてまいりました。更にEH200はGOD図面の最終チェックを今回終えたのでサンプル製作に入る事となりました。亜進精工社ではDD51全タイプのハンダ組立てが終了した事により昨年中に全部品が揃っていたEF66の組立てに入ります。亜進社トップマネージャー 趙 載 吉 氏によれば10月中旬完成との話で思わず油汗が出て来てしまいました。都電8000は部品を製作中との事でこちらも年内発売は今度は確実となつております。正直これらの製品が遅れた事に関してこの一年亜進社及び当店共々言葉に出来ない程の困難と苦労が有りましたがこれを何とか乗り越える事ができるところに辿り着きました。市場では色々と憶測や下らない噂の類が飛び交っているようですがこれより亜進精工社とムサシノモデルの攻勢が再び始まります。EH200の次はEF510の設計が始まります。そしてEF210桃太郎、DF200レッドベアー、EH500最新バージョンによる各改良再生産が計画されています。DF40、都電5000、神戸700等も再び発売に向けて動き始めます。
 その他スニ40、41、スユ44、マニ44は既に塗装が終了し細部のレタリング仕上げの最中でした。一応量産サンプル全形式をチェックしてきました。これも来月始めには完成予定です。

  スーパーOJ クラシックシリーズもC12(3タイプ)、ワム60000、ワム70000(2タイプ)、2120、2400、2500(三美1号)が今夏立て続けに完成する事になりましたが既に国鉄制式機第3弾C57のGODが早くも出来上がって来ました。標準デフを装備した最も美しいC57 5号機の図面です。現在図面をチェック中ですがアートホビー社では更に部品図を書いているところです。発売は来年4~6月頃でしょうか。価格は¥550,000までで発売する事が私共の希望です。このレベルにおいて仮に国内で製作する事を考えると¥1、000、000は軽くオーバーしてしまうと想定されます。私共のOJ蒸気シリーズにおけるキャッチフレーズ「価格は16番の2倍、手間は4倍(5~6倍か?)」を実現して行くのはメーカー共々困難を極めます。
 今回のC12 4タイプ。49号機、60号機、66号機、241号機とOJともなると16番のように小手先のディテールで変化を付ける訳にもいかず例えば241号機に至っては80パーセントがこの号機の為に図面を起こしそれに基づいて製作された部品で構成されており僅か20%しか共通パーツが無いという製作側にとっては大変な負担です。もちろん他の三つの号機も50%以上がそれ専用パーツで占められています。C56より一段と進化した為に起こってきた現象ですがこれが次のC57で少し問題になっております。当店サイドではC56、C12より少し数量を増してC57 5号機、11号機、117号機、135号機の4タイプを製品化したいのですがメーカーサイドはこれを5、11、135号機の3タイプに絞りたがっております。先の部品の種類の増大と設計時間の長期化と云うコスト増が問題になっている訳です。ちなみにC12では設計に6ケ月を要しております。さらにC56の時と比べて20%以上ウォンの為替レイトが高くなった事もその原因の一つに上げられます。色々話し合いの結果今回は5号、11号、135号機の三つで行く事としこの3タイプの予約数量がある程度の数を見込めるとなった段階で全体量を改めて増やす事とし117号機を付け加える方向でもう一度ネゴを行なっている最中です。OJで日本型蒸気機関車を作って行く事は大変難しく困難な仕事ですがアートホビー社と当店のチームは他の追随を許さないノウハウを持つ事で美しい門デフのC57まで何とか形にしたいと切望しているところです。
 尚C55についても1号、52号、57号を製作することになっておりますがD51標準型が先になるか決めかねているところです。