2008.9.8
韓国メーカー訪問記
JAMコンベンションへの参加とそれに出品した各サンプルモデルのチェックや製品の出荷準備で忙しく、また凄く暑かった8月も過ぎ、9月に入り韓国へ行って来ました。
まずはサムヒュントレインを訪問。
EF56はJAMコンベンションにおいて展示した量産サンプルを当店にて徹底的に再チェックした、その結果を基に現在さらに修正を加えておりました。懸案となっていた4号機の正面Hゴム窓の表現も私共が考えていたフィーリングとバッチリ決り一安心。この部分はEF10 20号機、23号機でも少し形状を変えた形で採用するので非常に重要でした。
EF56 4号機正面
この写真は仮仕上げ状態、さらに美しく仕上られ量産モデルとなります。11月発売で進行中です。またEF10 2次、4次車、ED17新バージョンの作図も進行中。
社長の朴 成 模 氏
この日の夜はサムヒュンメンバー、リアルテック社長キム ジョンスン氏と夕食を共にしました。メニューはタッカルビといい、鶏肉と野菜、トッポッキ(韓国のお餅)を甘辛くコチジャンで炒めたもの。安くてうまい!
これがタッカルビです。
左がリアルテック社長キム ジョンスン氏。
デザイナーでもあるリアルテック社長キムさんは16番日本型蒸気を製作するのに最も適した技量を持っています。
サムヒュントレイン・デザイナー 李 成 漢 氏
彼はW&Rの一連のNPシリーズ、A、A2~5、Z6、Challenger ImportsのGN Q1、N3、さらにヨーロッパ型Lemacoのスイス型、ドイツ型Modelの図面を多数手掛けた実力者。
翌日はAJIN TRAIN MODEL(以下ATM)社を訪問。
社長 趙 載 吉 氏
今回の訪韓メインの仕事はAJIN PRECISION(亜進精工)最後のブラスモデル・プロジェクト”EF66”の最終チェック検品検査です。今年8月1日を持ってAJIN PRECISIONからブラスモデル・セクションが独立、ATMとして新しくスタート。社長は亜進精工トップ・マネージャーであった趙 載 吉 氏。
EF66 901 ブルトレ牽引機
JRF新更新色31号機と901号機。
当店とATM第一作”EH200”は全ての部品が出揃い、量産品組立がスタートしておりました。8月のコンベンションで展示したEH200塗装済量産サンプルの修正点の話し合いを行った。発売は12月下旬。
EH200前面。
EH200ボディ・サイド。がっちりしたプレス・パーツです。
下廻り、基本構造が良く分かります。
キム ジョンシュク 氏
パク ジュウファ 氏
二人とも経験豊かで非常に高い技量を持つ。大切な友人でもある。15年近く共に仕事をしてきた仲間で互いに気心も知れた間柄です。
ATM社では引き続きOJ DD51、EF510が発売となります。尚AJIN PRECESIONはインジェクション(プラスチック)モデルに専念する事となりました。EF66、EH500では当店資料(写真、図面その他諸々・・・)、プロデュース・ノウハウをそのまま流用されてしまい、大変大きな問題となっていますが今後一切このような事が行なわないとの協約が当店と成り、日本側インポーターにもその旨申し入れたそうです。
EF62、EF63の企画も復活が叶いました。
ATMメインメンバーとの夕食。
翌日の昼食は趙 載 吉 氏と二人でジャンジャン麺、疲れた胃にはこれが一番。
麺の上に玉ねぎを黒くなるまで炒めたものをかけた状態で出て来ます。豚肉等も入っており柔らかい味でおいしい。値段も安く韓国では最もポピュラーな食べ物です。
その日の午後からはアートホビーを訪問。
アートホビー社では2006年2月のスタート以来約1年半の準備期間をおいて昨年9月より本格的にC57の量産品組立をスタート。約1年で半田付け組立等完了。下廻りは塗装も終わり最終組立中です。8月のJAMに展示した量産サンプルのチェック修正箇所も全て改良されておりました。
アートホビー工場長の朴さん
いつもニコニコ微笑を絶やさない温和な人柄の朴さんですがOJ C57の組立は1年に及びその作業は社長の崔 柱 鉉氏、デザイナーの崔 ウジン氏と共に鏤骨(骨を削って)の作業といっても過言ではなかった筈です。
しかしこの真ちゅう色に輝くC57のボディのなんと清々とした美しさでしょう。思わず感動してしまいました。
しっかりと半田付けされているのが良く分かります。
シリンダー、組み立てると隠れて分からない部分までしっかりと作り込んであります。
ウジン氏は昨年11月に京都梅小路で取材したC59 164号機の図面を完成。崔 柱 鉉 社長は10月のC57完成後、C59のサンプルモデルの製作に着手する予定です。
最終日は先進モデルでOJ EF66の打ち合わせを行ないました。先進モデルはOゲージ、1番ゲージの模型を作っては間違いなく現在世界最高のメーカーです。全ての金型を自社工場内で賄っておりその技術レベルの高さには驚嘆するものがあります。
右側が李 鉉 萬 社長
EF66はオデコの部分と前頭部を3Dですべて1輌1輌部品を削り出します。プレスでは表現不可能なRとRが交錯する部分が実物同様に表現可能です。
この日は最終日。お昼は参鶏湯(サムゲタン)。
若鶏の内臓を取り去り、中にもち米の他、ナツメ、朝鮮人参などを詰め、半日程よく煮込んだものですが、良く連れて行ってもらうこのお店の参鶏湯は非常においしいです。日本の鰻のように夏のスタミナ食です。
参鶏湯には必ず朝鮮人参酒が付いてきます。
以上のように今回も非常なハードスケジュールをこなしてきました。
韓国メーカー訪問記
JAMコンベンションへの参加とそれに出品した各サンプルモデルのチェックや製品の出荷準備で忙しく、また凄く暑かった8月も過ぎ、9月に入り韓国へ行って来ました。
まずはサムヒュントレインを訪問。
EF56はJAMコンベンションにおいて展示した量産サンプルを当店にて徹底的に再チェックした、その結果を基に現在さらに修正を加えておりました。懸案となっていた4号機の正面Hゴム窓の表現も私共が考えていたフィーリングとバッチリ決り一安心。この部分はEF10 20号機、23号機でも少し形状を変えた形で採用するので非常に重要でした。
EF56 4号機正面
この写真は仮仕上げ状態、さらに美しく仕上られ量産モデルとなります。11月発売で進行中です。またEF10 2次、4次車、ED17新バージョンの作図も進行中。
社長の朴 成 模 氏
この日の夜はサムヒュンメンバー、リアルテック社長キム ジョンスン氏と夕食を共にしました。メニューはタッカルビといい、鶏肉と野菜、トッポッキ(韓国のお餅)を甘辛くコチジャンで炒めたもの。安くてうまい!
これがタッカルビです。
左がリアルテック社長キム ジョンスン氏。
デザイナーでもあるリアルテック社長キムさんは16番日本型蒸気を製作するのに最も適した技量を持っています。
サムヒュントレイン・デザイナー 李 成 漢 氏
彼はW&Rの一連のNPシリーズ、A、A2~5、Z6、Challenger ImportsのGN Q1、N3、さらにヨーロッパ型Lemacoのスイス型、ドイツ型Modelの図面を多数手掛けた実力者。
翌日はAJIN TRAIN MODEL(以下ATM)社を訪問。
社長 趙 載 吉 氏
今回の訪韓メインの仕事はAJIN PRECISION(亜進精工)最後のブラスモデル・プロジェクト”EF66”の最終チェック検品検査です。今年8月1日を持ってAJIN PRECISIONからブラスモデル・セクションが独立、ATMとして新しくスタート。社長は亜進精工トップ・マネージャーであった趙 載 吉 氏。
EF66 901 ブルトレ牽引機
JRF新更新色31号機と901号機。
当店とATM第一作”EH200”は全ての部品が出揃い、量産品組立がスタートしておりました。8月のコンベンションで展示したEH200塗装済量産サンプルの修正点の話し合いを行った。発売は12月下旬。
EH200前面。
EH200ボディ・サイド。がっちりしたプレス・パーツです。
下廻り、基本構造が良く分かります。
キム ジョンシュク 氏
パク ジュウファ 氏
二人とも経験豊かで非常に高い技量を持つ。大切な友人でもある。15年近く共に仕事をしてきた仲間で互いに気心も知れた間柄です。
ATM社では引き続きOJ DD51、EF510が発売となります。尚AJIN PRECESIONはインジェクション(プラスチック)モデルに専念する事となりました。EF66、EH500では当店資料(写真、図面その他諸々・・・)、プロデュース・ノウハウをそのまま流用されてしまい、大変大きな問題となっていますが今後一切このような事が行なわないとの協約が当店と成り、日本側インポーターにもその旨申し入れたそうです。
EF62、EF63の企画も復活が叶いました。
ATMメインメンバーとの夕食。
翌日の昼食は趙 載 吉 氏と二人でジャンジャン麺、疲れた胃にはこれが一番。
麺の上に玉ねぎを黒くなるまで炒めたものをかけた状態で出て来ます。豚肉等も入っており柔らかい味でおいしい。値段も安く韓国では最もポピュラーな食べ物です。
その日の午後からはアートホビーを訪問。
アートホビー社では2006年2月のスタート以来約1年半の準備期間をおいて昨年9月より本格的にC57の量産品組立をスタート。約1年で半田付け組立等完了。下廻りは塗装も終わり最終組立中です。8月のJAMに展示した量産サンプルのチェック修正箇所も全て改良されておりました。
アートホビー工場長の朴さん
いつもニコニコ微笑を絶やさない温和な人柄の朴さんですがOJ C57の組立は1年に及びその作業は社長の崔 柱 鉉氏、デザイナーの崔 ウジン氏と共に鏤骨(骨を削って)の作業といっても過言ではなかった筈です。
しかしこの真ちゅう色に輝くC57のボディのなんと清々とした美しさでしょう。思わず感動してしまいました。
しっかりと半田付けされているのが良く分かります。
シリンダー、組み立てると隠れて分からない部分までしっかりと作り込んであります。
ウジン氏は昨年11月に京都梅小路で取材したC59 164号機の図面を完成。崔 柱 鉉 社長は10月のC57完成後、C59のサンプルモデルの製作に着手する予定です。
最終日は先進モデルでOJ EF66の打ち合わせを行ないました。先進モデルはOゲージ、1番ゲージの模型を作っては間違いなく現在世界最高のメーカーです。全ての金型を自社工場内で賄っておりその技術レベルの高さには驚嘆するものがあります。
右側が李 鉉 萬 社長
EF66はオデコの部分と前頭部を3Dですべて1輌1輌部品を削り出します。プレスでは表現不可能なRとRが交錯する部分が実物同様に表現可能です。
この日は最終日。お昼は参鶏湯(サムゲタン)。
若鶏の内臓を取り去り、中にもち米の他、ナツメ、朝鮮人参などを詰め、半日程よく煮込んだものですが、良く連れて行ってもらうこのお店の参鶏湯は非常においしいです。日本の鰻のように夏のスタミナ食です。
参鶏湯には必ず朝鮮人参酒が付いてきます。
以上のように今回も非常なハードスケジュールをこなしてきました。