2008.12.1
韓国メーカー訪問記
11月17日より2ヶ月半振りにメーカーを訪ねに行きました。今回のメインの仕事はアートホビーズのC57の最終チェックでしたが念には念を入れて12月初旬にもう一度訪韓の上、本当の最終チェックを行なう事になりました。トホホ・・・・。本来は遅くとも今月6月船積みの予定が!!。9月より急激なウォン安となる遥か以前にOJ C57、サムヒュントレインのEF56は全額支払終了となっておりメーカー共々出るのは溜息ばかり。アートホビー、チェ社長曰く俺はアンハピーだぁ。私も!ここ3年間めちゃくちゃなウォン高、円安でメーカーも当方もこのひどいサバイバルゲームを何とか乗り切ったところ。互いに深い傷を負っております。品質を上げる事とコスト上昇は比例する事ですが何とかコスト上昇を抑えつつ当店はこの逆風の3年間を更なるクォリティ・アップで乗り切って来ました。そして今これからの厳しい2年、3年間を乗り切って行く為かなりシビアーに企画を練っております。今回の訪韓のもう一つの重要な目的として先進精工のEF66、ATMのDD51、EH200と一度決定した船積み価格の変更を求めて各数時間に渡る議論を行ないました。この3年間大きく傷付いてしまった各メーカーに少し無理を言って互いに大体満足できる結果を出す事が出来少しほっとしています。
今年10月先進精工のデザイナーMr宋(Son)が単身訪日。吹田機関区にてEF66の取材を行ないました。
吹田機関区にてEF66を取材中のMr宋
京都にて1泊。翌朝梅小路を訪れたところC62は倉から引っ張り出されて真横から見るには丁度良い位置に置いてありました。
訪韓の初日は先進精工にてOJ EF66の打ち合わせ。JR貨物吹田機関区にてEF66の徹底取材を行ないましたがその資料を含め細部に至るまでこと細かく具体的にこちらの考えを述べて来ました。自分の頭の中で出来上がっている3D画像をいかに先方に正確に伝えられるかが製品の出来を大きく左右させてしまいます。Oゲージ、1番ゲージとそれ以上の大型ブラスモデルを作らせて先進社は唯一の存在、その技術力は現在間違いなく抜きん出て世界ナンバーワンです。現在EF66のオデコと前頭部はCAD/CAMでミーリングマシンにて一輌一輌のパーツを削り出しているところです。1日1輌分で約4ヶ月も掛かるそうです。
ミーリングマシンでEF66のオデコを切削中。
積み上げられたオデコのブロック。
削り出されたオデコは最終的に鏡面仕上げされます。
3Dで映し出されたEF66前頭部。
プレスの原型を量産パーツとして作ってしまうところ等、常識外れの凄さ。例えばEF58の角柱と小屋根の交錯する部分を思い浮かべて下さい。プレスではRがダレて実物の印象とは別物となってしまいます。EF66をOJで製作する上で最も重要な部分です。
次にサムヒュントレインではEF56の車体が出来上がりその他の部品は既に塗装も終了しておりました。下回りの塗装後の最終組立が既に始まっており、1月中の船積み予定です。これも8月のJAMにて展示した最終量産サンプルに対して当方でかなりの箇所にチェックを入れた為その修正、やり直しにかなりの時間が掛かってしまいました。10月発売予定が年を越してしまいますが品質の為ならこれも仕方ない事です。お客様に満足して頂く製品を作る事はかように厳しいものです。この後EF10 17、20~24号機の各タイプの仔細なチェックポイントの摺り合わせを行なう事になります。
奥から7,6,4号機東北線晩年仕様
3号機の中央モニターとディテール
左が13mm、右が16.5mm用トラックフレーム
EF56、57に共通する荷重受け装置
ATS車上子の取付具合を見る
1,2号(手前)と3号機以降のエアータンクの形状が異なる。
何時になく爽やかな笑顔のチェ・キューマン氏
社長の朴さん
デザイナーの李 成 漢さん
サムヒュントレイン・メンバーとの昼食はプデチゲでした。韓国ではエコノミーな極一般的なメニューです。肉の代わりにソーセージが入り最後にラーメンを割って加えます。
ATMではEH200の半田付け作業がほぼ終わりに近づいておりEF56とどちらが先になるかという状況です。
今回、大本命の仕事がアートホビーのOJ C57の量産品最終チェック
C57 5号機の氷柱切り付き
135号機の手摺りとドームを見る
動輪は裏表2分割で実物同様中抜きされた状態を再現
135号機の給水ポンプ廻りを見る。一つ一つの部品の印象の捉え方、作り込み、精度には凄みさえ感じられます。
ほこり、指紋が付かないようにビニールを被せています。工場長の朴さん。
デザイナーのウジン氏は息を殺してタッチアップ中。
このようにまだまだ徹夜仕事が続きます。C57は何とか12月の半ば位までには発売したいと考えています。
韓国メーカー訪問記
11月17日より2ヶ月半振りにメーカーを訪ねに行きました。今回のメインの仕事はアートホビーズのC57の最終チェックでしたが念には念を入れて12月初旬にもう一度訪韓の上、本当の最終チェックを行なう事になりました。トホホ・・・・。本来は遅くとも今月6月船積みの予定が!!。9月より急激なウォン安となる遥か以前にOJ C57、サムヒュントレインのEF56は全額支払終了となっておりメーカー共々出るのは溜息ばかり。アートホビー、チェ社長曰く俺はアンハピーだぁ。私も!ここ3年間めちゃくちゃなウォン高、円安でメーカーも当方もこのひどいサバイバルゲームを何とか乗り切ったところ。互いに深い傷を負っております。品質を上げる事とコスト上昇は比例する事ですが何とかコスト上昇を抑えつつ当店はこの逆風の3年間を更なるクォリティ・アップで乗り切って来ました。そして今これからの厳しい2年、3年間を乗り切って行く為かなりシビアーに企画を練っております。今回の訪韓のもう一つの重要な目的として先進精工のEF66、ATMのDD51、EH200と一度決定した船積み価格の変更を求めて各数時間に渡る議論を行ないました。この3年間大きく傷付いてしまった各メーカーに少し無理を言って互いに大体満足できる結果を出す事が出来少しほっとしています。
今年10月先進精工のデザイナーMr宋(Son)が単身訪日。吹田機関区にてEF66の取材を行ないました。
吹田機関区にてEF66を取材中のMr宋
京都にて1泊。翌朝梅小路を訪れたところC62は倉から引っ張り出されて真横から見るには丁度良い位置に置いてありました。
訪韓の初日は先進精工にてOJ EF66の打ち合わせ。JR貨物吹田機関区にてEF66の徹底取材を行ないましたがその資料を含め細部に至るまでこと細かく具体的にこちらの考えを述べて来ました。自分の頭の中で出来上がっている3D画像をいかに先方に正確に伝えられるかが製品の出来を大きく左右させてしまいます。Oゲージ、1番ゲージとそれ以上の大型ブラスモデルを作らせて先進社は唯一の存在、その技術力は現在間違いなく抜きん出て世界ナンバーワンです。現在EF66のオデコと前頭部はCAD/CAMでミーリングマシンにて一輌一輌のパーツを削り出しているところです。1日1輌分で約4ヶ月も掛かるそうです。
ミーリングマシンでEF66のオデコを切削中。
積み上げられたオデコのブロック。
削り出されたオデコは最終的に鏡面仕上げされます。
3Dで映し出されたEF66前頭部。
プレスの原型を量産パーツとして作ってしまうところ等、常識外れの凄さ。例えばEF58の角柱と小屋根の交錯する部分を思い浮かべて下さい。プレスではRがダレて実物の印象とは別物となってしまいます。EF66をOJで製作する上で最も重要な部分です。
次にサムヒュントレインではEF56の車体が出来上がりその他の部品は既に塗装も終了しておりました。下回りの塗装後の最終組立が既に始まっており、1月中の船積み予定です。これも8月のJAMにて展示した最終量産サンプルに対して当方でかなりの箇所にチェックを入れた為その修正、やり直しにかなりの時間が掛かってしまいました。10月発売予定が年を越してしまいますが品質の為ならこれも仕方ない事です。お客様に満足して頂く製品を作る事はかように厳しいものです。この後EF10 17、20~24号機の各タイプの仔細なチェックポイントの摺り合わせを行なう事になります。
奥から7,6,4号機東北線晩年仕様
3号機の中央モニターとディテール
左が13mm、右が16.5mm用トラックフレーム
EF56、57に共通する荷重受け装置
ATS車上子の取付具合を見る
1,2号(手前)と3号機以降のエアータンクの形状が異なる。
何時になく爽やかな笑顔のチェ・キューマン氏
社長の朴さん
デザイナーの李 成 漢さん
サムヒュントレイン・メンバーとの昼食はプデチゲでした。韓国ではエコノミーな極一般的なメニューです。肉の代わりにソーセージが入り最後にラーメンを割って加えます。
ATMではEH200の半田付け作業がほぼ終わりに近づいておりEF56とどちらが先になるかという状況です。
今回、大本命の仕事がアートホビーのOJ C57の量産品最終チェック
C57 5号機の氷柱切り付き
135号機の手摺りとドームを見る
動輪は裏表2分割で実物同様中抜きされた状態を再現
135号機の給水ポンプ廻りを見る。一つ一つの部品の印象の捉え方、作り込み、精度には凄みさえ感じられます。
ほこり、指紋が付かないようにビニールを被せています。工場長の朴さん。
デザイナーのウジン氏は息を殺してタッチアップ中。
このようにまだまだ徹夜仕事が続きます。C57は何とか12月の半ば位までには発売したいと考えています。