2010.3.12
2010韓国メーカー訪問記 その1
2010年1月後半に引き続き今月も訪韓してきました。現在OJ DD51、EF66、ワム80000の製造が重要な局面を迎えており、又OJ C59、16番DD51、EF57の図面修正の話し合いもあり、充実した数日間でした。
1月後半訪問時、先進モデルにて
このメーカーとは初めてのプロジョクト。今まで3年の間慎重に仕事を進めてきましたがいよいよ本格的に量産モデルの生産が開始され我々も目が離せないところです。OJモデルと云えどもムサシノモデルでは0.1mm単位で物事を考えます。我々の指示通りに物事が進んでいるかを確認する事が最大の目的でした。
ATM社ではOJ DD51の半田付け組み立てがほぼ終了。既に台車など一部の塗装が開始されていました。
いよいよ3月の訪韓編スタート。
今回は久々にANAに乗りました。
ANAの機内食
今回のフライトは雲が多く南アルプス、北アルプスの峰々が雲の上に連なり結構美しい景色でした。上の写真は飛行機が日本海に出たところで琵琶湖を北から見た風景です。
画面中央、一部雲が途切れている部分に分かりずらいですが三方五湖が見えます。本来この後、天の橋立、大山、宍道湖が見えてくるのですが全て雲の中。
アートホビーズ
まずはアートホビーへ。
ワム80000の組み立てが順調に進んでいました。
下の写真3枚はC59の後部フレームの一部を成すロストワックス部品です。実物図面を基に非常に正確に形作られているのが分かります。
これはC57のテンダー台車、上から見るとこんな感じです。
この日デザイナーのウジン氏とはC59の図面のチェック修正点について5時間程話し合いを行いました。
この日の夜は薬膳鴨料理。
2日目はインジェクション・モデルの重要な話し合い。お昼は豚肉とキムチを炒めた料理です。適度な辛さで非常に美味。
夕方からは再びアートホビーズでC59、ワム80000の図面チェック等を行ないました。
図面の修正及び新しい部品を作図中のウジン氏。3月中にC59の図面は全て終了しますが一昨年の8月からこの作業を行なっていました。日本ではとても考えられない、気の遠くなるような途方も無い作業です。
ATM社
3日目はATM(アジン・トレイン・モデル)社へ。
前日の夜、雪が降ったソウルの街。
DD51は車体ボンネット以外の塗装がほぼ終了していました。キャブインテリアも下の写真の通り。10年程前HOで製作したDD16、EF210等のキャブインテリアの表現の仕方を当店でプロデュースを手伝ったOJ EF65に応用。10年経ちその理想の形がこれです。OJはここまでやらなければ意味が無いと思います。
台車のディテール。パイピング等ロストワックスの一体モールドではなく全て別付け部品で表現。
燃料タンク。正確に組み立てられている事がこの写真から良く分かります。仕事がとにかく丁寧です。
床板中央部分。中間台車の心皿とフレーム。なるべく実物を模して製作しています。
細かいディテールパーツの色差しも万全です。
ATS車上子はこの後ライトグリーンに塗装されます。
キム・ジョンシュク氏。DD51の担当を受け持ってもらっています。ナイスガイ。
夜はATMメンバーといつものボッサムで夕食。
お酒はマッコリを少々。
ご馳走様でした。
SJ(先進)MODEL
最終日は今回の一番の目的SJ MODEL。
イ・ヒュンマン社長。
EF66の床下をミーリングで加工中。
この後小さな穴をプレスで抜いていきます。
この機械はレーザー溶接機。日本円換算で400万円ちょっとという高額なもの。
このノズルの先から強力なレーザーがパルス状に発射され金属を溶かし溶接が行なわれます。丸棒の治具にセットされているのはEF66のモーターを納めるケース。
作業中の李社長。
半田付けと較べ強力でクリーンな仕上げ。今までは銀ロウ付けでパンタグラフを組立てていたそうですがこの後EF66のパンタグラフはステンレス材を使いレーザー溶接で組み立てられます。
着々と組立て進行中のEF66の車体。この写真の職人さんは素晴らしい技の持ち主です。
昨年夏の塗装済みサンプルとは全く次元の異なる製品へと進化を遂げていました。
屋上補機板の外周ボルト表現に注目。一度裏からリベット状に打ち出した後、表からさらに一度叩き形をボルト状に整えます。
前面は削り出した部品の効果絶大でシャープで正確。世界中でこの技が使えるのはSJ MODELのみと断言できます。技術レベルが全く異なります。
機械室内に付く部品組立。
作業テーブルの上にはEF66の部品が整理され並べられていました。
EF66の密着連結器。基の部分は右の形へと作り直されます。
お昼はいつものサムゲタン。
サムヒュン・トレイン
最後はサムヒュン・トレインに寄りました。
EF57の図面チェックをデザイナーのイ・ソンファン氏と行ないました。初めてEF57の正確な模型が製作される事になります。二つの画面を見ながら作図中。
工場ではキハ07の組立に入っていました。
台車を組立中のイ・ヨンホウ氏。
DMH17エンジン単体の写真。中央をシャフトが通ります。
このラジエーターの中にギヤーヘッド付きコアレス・モーターが納められます。
ズラリと揃えられたキハ07の部品群。
全てのスケジュールをこなし一路仁川空港へ。
Fin
2010韓国メーカー訪問記 その1
2010年1月後半に引き続き今月も訪韓してきました。現在OJ DD51、EF66、ワム80000の製造が重要な局面を迎えており、又OJ C59、16番DD51、EF57の図面修正の話し合いもあり、充実した数日間でした。
1月後半訪問時、先進モデルにて
このメーカーとは初めてのプロジョクト。今まで3年の間慎重に仕事を進めてきましたがいよいよ本格的に量産モデルの生産が開始され我々も目が離せないところです。OJモデルと云えどもムサシノモデルでは0.1mm単位で物事を考えます。我々の指示通りに物事が進んでいるかを確認する事が最大の目的でした。
ATM社ではOJ DD51の半田付け組み立てがほぼ終了。既に台車など一部の塗装が開始されていました。
いよいよ3月の訪韓編スタート。
今回は久々にANAに乗りました。
ANAの機内食
今回のフライトは雲が多く南アルプス、北アルプスの峰々が雲の上に連なり結構美しい景色でした。上の写真は飛行機が日本海に出たところで琵琶湖を北から見た風景です。
画面中央、一部雲が途切れている部分に分かりずらいですが三方五湖が見えます。本来この後、天の橋立、大山、宍道湖が見えてくるのですが全て雲の中。
アートホビーズ
まずはアートホビーへ。
ワム80000の組み立てが順調に進んでいました。
下の写真3枚はC59の後部フレームの一部を成すロストワックス部品です。実物図面を基に非常に正確に形作られているのが分かります。
これはC57のテンダー台車、上から見るとこんな感じです。
この日デザイナーのウジン氏とはC59の図面のチェック修正点について5時間程話し合いを行いました。
この日の夜は薬膳鴨料理。
2日目はインジェクション・モデルの重要な話し合い。お昼は豚肉とキムチを炒めた料理です。適度な辛さで非常に美味。
夕方からは再びアートホビーズでC59、ワム80000の図面チェック等を行ないました。
図面の修正及び新しい部品を作図中のウジン氏。3月中にC59の図面は全て終了しますが一昨年の8月からこの作業を行なっていました。日本ではとても考えられない、気の遠くなるような途方も無い作業です。
ATM社
3日目はATM(アジン・トレイン・モデル)社へ。
前日の夜、雪が降ったソウルの街。
DD51は車体ボンネット以外の塗装がほぼ終了していました。キャブインテリアも下の写真の通り。10年程前HOで製作したDD16、EF210等のキャブインテリアの表現の仕方を当店でプロデュースを手伝ったOJ EF65に応用。10年経ちその理想の形がこれです。OJはここまでやらなければ意味が無いと思います。
台車のディテール。パイピング等ロストワックスの一体モールドではなく全て別付け部品で表現。
燃料タンク。正確に組み立てられている事がこの写真から良く分かります。仕事がとにかく丁寧です。
床板中央部分。中間台車の心皿とフレーム。なるべく実物を模して製作しています。
細かいディテールパーツの色差しも万全です。
ATS車上子はこの後ライトグリーンに塗装されます。
キム・ジョンシュク氏。DD51の担当を受け持ってもらっています。ナイスガイ。
夜はATMメンバーといつものボッサムで夕食。
お酒はマッコリを少々。
ご馳走様でした。
SJ(先進)MODEL
最終日は今回の一番の目的SJ MODEL。
イ・ヒュンマン社長。
EF66の床下をミーリングで加工中。
この後小さな穴をプレスで抜いていきます。
この機械はレーザー溶接機。日本円換算で400万円ちょっとという高額なもの。
このノズルの先から強力なレーザーがパルス状に発射され金属を溶かし溶接が行なわれます。丸棒の治具にセットされているのはEF66のモーターを納めるケース。
作業中の李社長。
半田付けと較べ強力でクリーンな仕上げ。今までは銀ロウ付けでパンタグラフを組立てていたそうですがこの後EF66のパンタグラフはステンレス材を使いレーザー溶接で組み立てられます。
着々と組立て進行中のEF66の車体。この写真の職人さんは素晴らしい技の持ち主です。
昨年夏の塗装済みサンプルとは全く次元の異なる製品へと進化を遂げていました。
屋上補機板の外周ボルト表現に注目。一度裏からリベット状に打ち出した後、表からさらに一度叩き形をボルト状に整えます。
前面は削り出した部品の効果絶大でシャープで正確。世界中でこの技が使えるのはSJ MODELのみと断言できます。技術レベルが全く異なります。
機械室内に付く部品組立。
作業テーブルの上にはEF66の部品が整理され並べられていました。
EF66の密着連結器。基の部分は右の形へと作り直されます。
お昼はいつものサムゲタン。
サムヒュン・トレイン
最後はサムヒュン・トレインに寄りました。
EF57の図面チェックをデザイナーのイ・ソンファン氏と行ないました。初めてEF57の正確な模型が製作される事になります。二つの画面を見ながら作図中。
工場ではキハ07の組立に入っていました。
台車を組立中のイ・ヨンホウ氏。
DMH17エンジン単体の写真。中央をシャフトが通ります。
このラジエーターの中にギヤーヘッド付きコアレス・モーターが納められます。
ズラリと揃えられたキハ07の部品群。
全てのスケジュールをこなし一路仁川空港へ。
Fin