2010.10.11
2010韓国メーカー訪問記 その3

OJ DD51最終チェックで訪韓して来ました。


アートホビーズ

まずはアートホビーズへ。ランニング・ボードの取り付けが既に終了。パイピング類の取り付けが進行中でした。C59はボイラー長が長くそこに一枚物のランニング・ボードが付きます。これは真っ直ぐ取り付けるのは中々至難な事。そこはアートホビー治具を使用しランボードの曲がり、傾き、ボイラー上回りのねじれをチェック。ボイラーとランボード(左右)は気持ち良い程ビシッと取り付けられています。蒸気モデルの基本中の基本ですが大スケールのOJでは大変神経を使う部分です。


慎重に上廻りをチェックする朴さん。







各パーツの取り付けは流石プロ中のプロと云えます。







灌水清浄装置取り付けで火室部ランボードが1段低く改造されている。1号機以外にもこの改造を行なったC59は数多い。

上から見たところ。この部分のランボードは幅が広くなっている。

C591号機(手前)とC59162号機のボイラー。安全弁座のあるボイラー部にテーパーが付きますがその寸法が全く異なるのが良く分かります。当然ボイラーバンドの位置も異なります。

又シリンダー中心よりフロントビームまでの距離が戦前タイプより戦後タイプが短くなっておりエプロンの傾斜角が戦後タイプの方が少しキツくなっています。こうして写真で比べてみてもC59戦前タイプと戦後タイプでは全くの別物である事が良く分かります。


組立中のシリンダーブロック。

戦前型テンダー台車と戦後型テンダー台車の枕バネ。





C59 164号機用灌水清浄装置。

羽後交通DCも半田付け組立が最終段階に入っていました。

下廻り。



凝った作りの動輪押さえ板。肉厚が見えないようにメインフレームの内側へ落とし込みとなります。

組み込んだところ。



スノウプロウを仮止め。このプロウの製作には大変な苦労がありました。

羽後交通/南部縦貫のDCは走行には特に力を入れました。動輪はイコライジング可動、車輪のタイヤには洋白を使用し黒ニッケルメッキ仕上げをしています。集電ブラシにはベリリウムを使用。ウエイトも頑張って積み込むので小型機ながらかなりの牽引力が期待できます。

ATM社

懸案のDD51は組立塗装ともかなり難しく慎重に工作を進めた結果、完成が大分遅れてしまいました。今後箱物(ボンネットも含む)でこれまでに手を掛けたOJモデルは2度と出てこない(EF66だけ)でしょう。

最終チェック終了後。海岸沿いの海鮮レストランでちょっとした打ち上げパーティ。上の写真は黄海に沈みゆく夕日。

ATMメンバーと共に。

Fin