ラインナップ NO.51                   2013.2.6
道省オハ32000系(オハ31)6形式8タイプ
2013年5月発売予定

オハ32000 (昭和2年製)Aタイプ
オハ32000 (昭和2年製)Bタイプ
オハフ34000(昭和2年製)
オロ30600 (昭和2年製)Aタイプ
オロ30600 (昭和2年製)Bタイプ
オハニ35500(昭和2年製)
スユニ36200(昭和3年製)
スニ36500 (昭和3年製)

予約受付開始

ホハ12000系中型木造客車、ナハ22000系大型木造客車に続くムサシノモデル鉄道省/国鉄客車シリーズ第3弾としてオハ32000系を製作中です。ナハ22000の発売より10年の月日が流れ去って行きましたが、オハ32000の模型化図面は当店において7年前に完成していました。しかし円安等色々な事情で製作開始が遅れていたものです。現在本年5月発売を目指して製作中です。製品レベルは前シリーズ、ナハ22000系と同様となります。魚腹台枠の再現、精巧に再現された床下器具とフルに再現されたそのパイピング等見所満載、旧型客車ファン待望の製品です。価格は7万円を切るように設定したいところですがナハ22000発売当時と較べ韓国においても原材料代、ロストワックス原形及びロストワックス価格、エッチング価格等々、価格上昇は200%を遥かに越えております。日本においても例えば具体的に一つ上げさせて頂くと雨樋は日本の東大阪(こればかりは韓国ではとても作る事は不可能)で製作しましたがナハ22000当時は引き抜き金型代15万円、出来上がった製品に対してキロ当たり1万円ということで、10キロ発注したので金型代を含めて25万円で収まりました。オハ32000系の雨樋はナハ22000とは異なり以後に登場のスハ32、35、43、44、61系と同じ形態となり新に金型を製作する事になりましたが今度は金型代25万円、製品に対してキロ当たり2万5千円と価格が大幅に上昇、トータルで50万円の投資が必要となりました。当店としてはナハ22000系と較べ1万円少々の価格上昇内に収めていくには流通方式を変えていかなければとても小売価格を抑え込む事は不可能なところです。未塗装量産サンプルの写真を少しでもご覧になって頂ければご理解頂ける事と思いますが、もしもこの製品、オハ32000系を組立キットとして発売しても最近よくあるシンプルな機関車キット6~7万円の製品と較べて、一発絞り型によりプレス成型した上屋根、下屋根、ダブルエッチング・トリプルエッチング技法をふんだんに取り入れた各大型部品、凄まじい点数に及ぶロストワックス・キャスティングパーツととても、いや絶対的に6~7万では収まらないと考え込んでしまいます。もちろんキットで発売する場合は資金回収も手っ取り早く、又組立に関してはお客さん任せ(昔の相当いい加減しなのマイクロの事を考えてみても・・・・)。完成品を発売する事の方が6倍から7倍以上時間が必要です。資金もその間長く寝かす事になります。そして現在の厳しい目を持つお客様に十分納得して頂いた上で完成品をお買い上げ頂く訳ですからそのシビアさは全く問題にならない程です。余計な説明が長くなってしまいました。照明はLEDを使用します。発売形式はオハ32000(昭和2年製)、オハフ34000(昭和2年製)、オロ30600(昭和2年製)、オハニ35500(昭和2年製)、スユニ36200(昭和3年製)、スニ36500(昭和3年製)の6形式です。尚、この他オロハ31300、スユ36000、スニ36550も同様に図面は完成されております。各形式共昭和3年製、大正15年製のグループの模型化図面も当店にて完成されております。

昨年の試作サンプルモデルと較べ80%の部品を作り直した量産サンプルをご紹介致します。


<オハ32000 昭和2年製 量産サンプルモデル>




<オハフ34000 昭和2年製 量産サンプルモデル>



オロ30600 昭和2年製 量産サンプルモデル>




オハニ35500 昭和2年製 量産サンプル




<スニ36500 昭和3年製 量産サンプルモデル>




スユニ36200 昭和3年製 量産サンプルモデル>



スユニの郵便室側ドア腰板部は実物では郵便物の出し入れでそれのみが開閉するようになっています。量産品ではこの部分は別板を裏から貼る事により表現します。



ナハ22000とオハ32000。レールに乗せ並べた時にピタッとお互いが揃うよう設計しました。

オハ二、オハ、オハフ、オロの4形式は昭和2年製で登場時は真空ブレーキシステムで水タンクは屋根部に設置されていました。昭和3年製グループではかまぼこ型水タンクが床下に設置されて登場しております。その後直ぐに昭和2年製グループは水タンクを床下蓄電池箱の間に降ろしてきています。さらにその数年後、オハ32000系はブレーキシステムの空制化改造を受ける事になります。面白い事に昭和2年製グループのオハ、オロでは水タンクを降ろした時に弁の位置が側面から見た時に右向きのものと左向きのものとに分かれてしまい、空制化した時、ブレーキシリンダー・エアタンク、発電機等がX対称となってしまい、要するに模型でも2種類の床下を作る事となってしまいました。サンプルのモデルは当店でAタイプとしております。逆向きのものがBタイプとなります。







以上の写真はスユニの室内インテリアです。まだまだ改良致します。



オハフの室内インテリア。量産品では椅子はインジェクションとなります。

オハ、オハフ、オハニの3等客室及び車掌室、スユニの郵便室の床は木製で筋目表現が入ります。

オロの室内インテリア。転換シートもインジェクションとなります。

木目表現がある三等客室、車掌室に対して2等客室では防音の為のリノリウム張りでフラットな床下表現となります。



スニの室内インテリア。荷物室の床は鉄張り。中央には作業台が置かれます。


オハ二の室内インテリア。客室と荷物室の床のパターンの違いがよく分かります。



客室内では網戸まで再現しています。


スニ、スユニ、オハニの荷物扉等には戸袋まで再現しています。又窓の上の棚も取り付けています。



ウィンドシル、ウィンドヘッダーはボディを一段凹ませてそこに半田付しています。シルヘッダーが出っ張り過ぎないよう配慮しました。ドアのエッチング表現もさらに凹凸感が増すようにします。



車掌室ドアは引き戸で客ドアは開き戸ですがその微妙な差異も再現致しました。



TR11。オハ、オハフ、オロ、オハに使用。

TR13。スニ、スユ二に使用。


以下はスユ二の床下ディテールの組み写真です。フレームはスユ、スユ二用魚腹台枠、アンチクライマー付のUF18。






以下オハの床下組み写真。オハ、オハフ、オロの魚腹台枠形式はUF17。オハフはUF19となります。






オユニの床下全景。

オハの床下全景



ナハ22000とオハ32000の床下較べ。


エアーパイピングは0.1mm太くします。











ナハとオハの床下中央部を同じ角度の写真で。



上のUF17と較べUF18は魚腹部が長くなり横梁が2本追加されています。


オハ二のトイレ流し管。

荷物室と車掌室(左側)の床下のパターンまでも正確に作り分けました。


以上ご覧頂きましたようにこれ以上、考えられないムサシノモデル最高品質で製作発売致します。ご期待下さい。
ご予約受付中です。宜しくお願い致します。