ラインナップ NO.74                              2018.9.21
国鉄 EF81
青字の部分が変更・追加箇所
赤字が製品化するタイプ

2019年発売予定
価格未定
予約受付開始
ご予約はなるべくでしたら9月中でお願い申し上げます。

EF81プロジェクトについて
 EF81のサンプルモデルが出来上がってケンケンガクガクやっていたのがもう随分と以前の話のようで時間の流れの速さ感じる今日この頃です。韓国のソウルまで羽田空港から2時間半。帰りはジェツト気流に乗って2時間で戻って来ます。でもパスポートが必要な外国です。24年間仕事を向こうとしていますが中には本当に悪い奴がいて中々判らないものです。私も3回煮え湯を飲まされ酷い目にあっています。しかし「虎穴に入らずんば虎子を得ず」です。研究熱心で真面目が歩いている様な人がいるのも確かな事実です。当店がEF81の取材を田端で行ったのは4年半前の2013年11月13日のこと。サンプルモデルの完成が3年前の2015年4月12日と3年の月日が過ぎています。最初の計画ではEF64の後直ぐに製作にかかる予定でしたが思いがけなくEF65の2度に渡る再生産とそれから派生したEF60,西武E851の製作、ED12とDD51のこれも再生産と間に次々とプロジェクトが挟まれることで計画が伸び伸びとなっていきました。ただEF65も準備(心の準備も)に5年以上時間を要していましたのでEF81も機が熟してきたという感じでしょうか、心の準備も大分出来てまいりました。最近はプロデュースも昔とは異なり何倍も時間がかかり、更に製作期間も長くなってきているので集中力を保つのが歳のせいもあり苦労します。プロデュースを行ったのが2年前とか1年前とか云うパターンで”記憶にございません”状況になる事しばし。時間だけがどんどん過ぎて行きます。EF65,DD51の計100に及ぶバージョン展開も完成。いよいよEF81のまとめにかかります。ATM社では同じくサンプルモデルが完成しているEF15に続きEF62のサンプルモデルが出来上がっています。ED78,EF71,EF66の準備も進行していますのでお尻に火が付いてきています。さあ大変だー。 


 EF81は図面において約43バージョンの展開を試みています。これによりほぼ全てのバリエーションに対応して行く事が可能となります。その中からまず国鉄時代の各タイプ,各バリエーションに一部北斗星色、トワイライト、お召し等JRタイプを織り交ぜて製作致します。もちろんメッキ仕上げのステンレス300番台車、JR貨物450,500番台車等は基本を押さえた後の2回目の生産となります。


 EF81をムサシノモデル流のバリエーション展開する上でいくつか問題が有ります。それは、 
1.車体の雨樋の縦樋の落とし口の位置が2種類有る。 

2.号機によりヘッドライトに庇の有るものと無いものが有る。後天的改造で系統だっていない。 

3.改造で汽笛カヴァーの後ろ側に小さな蓋が有るものと、無いものがある。

4.酒田機関区所属機は土崎工場にてランニングボードの脚部に安全柵の支柱受けが取り付けられている。 

これら4つの項目の作り分けは極めて困難を伴うものです。EF65やDD51,EF64でも同様の事を行っていますが想像をはるかに超える手間と時間がかかってしまいます。又、タコグラフメーターの有無と機械式、電気式の時代による変遷。JR化後の各社のATSアンテナの車上子の追加とそれに伴う軸箱への発電機の取り付け。更に今まで形状が全く似ていないものばかりだった抵抗器カブァーの75号機以降との高さの違いまでも再現をおこないます。国鉄時代は全てローズピンク赤12号塗色ですがこの塗色も模型的により美しく見栄えのある色調、艶具合で再現致します。一体圧延車輪への交換、JR各社のATS-Pアンテナ取り付けは1993年頃から始まっていますが台車への発電機の追加取付けを含め忠実に再現して行きます


(0A)国鉄EF81 1号機量産化改造後 1968年12月先行試作の後1970年量産化改造、富山 ヘッドライト庇無し。汽笛カヴァー後ろ蓋有り。 

(1) 国鉄EF81 1次量産車 2~38号機 1969年新製配置、富山。ヘッドライト庇無し、
汽笛カヴァー後ろ蓋有り。 旧型電暖表示灯、前面ルーバー、汽笛カヴァー大、テールライト内バメ式、切り文字ナンバー、屋上機器カヴァー短い、中間台車ローラー外れ防止金具無し。 

(1-1) 富山第二 (3,5,7,10,23,25,27,30,32,36,38号機)。
(1-2) 田端(11~18号機)1980年富山より転入。特急ゆうずる、常磐線旧客牽引。 

(1A)国鉄EF81 1次量産車 富山34,35号機 1984年頃運転室側窓下点検蓋取付け。ヘッドライト庇無し。汽笛カヴァー後ろ蓋有り。

(2A)国鉄EF81 2次量産車 39~46号機。1次型と比べ正面の通風孔が無くなり、テールライトが外バメ式へ変更、ナンバーが一体のブロック式となり、ホィッスルカヴァーは小型化、屋上機器カヴァーが延長された。スカート部20系客車用KE59Hジャンパー栓も廃止され、更に中間台車のローラー外れ防止金具が取り付けられている。 1972年新製配置、

(2A-1)富山39号機。(特急日本海その他夜行)。
ヘッドライト庇
有り、汽笛カヴァー後ろ蓋有り、窓下点検蓋が付いた1984年以降のスタイル。 
(2A-2)40~46号機より43,46号機。
当初長岡その後直ぐに酒田(40~46号機。特急日本海、その他夜行。)ヘッドライト庇有り、汽笛カヴァー後ろ蓋無し。安全柵支柱取付け以前のスタイル。 


(2B)国鉄EF81 2次量産車 47~74号機より47,52,63,67,72,74号機。 
電暖表示灯を内ハメ式に変更。1972年新製配置、当初長岡その後直ぐ酒田47,48,61~64号機。酒田49~60,65~74号機。ヘッドライト庇有り、全ナンバー汽笛カヴァー後ろ蓋無し、安全柵支柱受けが取り付けられた1977年以降の姿。  

(3)国鉄EF81 3次量産車 75~100号機 抵抗器カヴァーの取り付け方式変更により30ミリ車高が高くなる。1973~4年 新製配置、酒田75~78,98~100号機。富山79~81,95~97号機。田端82~94号機。酒田、富山より移動1980~84年内郷機関区時代(78~80号機)。

(3-1)内郷79,80,81号機。ヘッドライト庇有り、汽笛カヴァー後ろ蓋有り。1980年富山より転入。 
(3-2)田端84,85,90,93号機。ヘッドライト庇無し。汽笛カヴァー後ろ蓋無し。 

(4)国鉄EF81 4次量産車 101~126号機 1974年新製配置敦賀第二機関区 101,102,103,105,108,106,112,114号機。ヘッドライト庇有り、汽笛カヴァー後ろ蓋有り。 

(4A)国鉄 EF81 4次量産車 101,121号機
4次量産車は全て1984年敦賀より富山へ転属。運転室側窓下点検蓋取付け改造。ヘッドライト庇有り、汽笛カヴァー後ろ蓋有り。 

(5)国鉄 EF81 5次量産車 127~136号機。電暖表示灯が設計変更され形態が変わった。 1974~1977年新製配置。
敦賀第二の129号機以外は酒田機関区で安全柵支柱受けを取付け。 
(5-1)敦賀129号機。ヘッドライト庇無し、汽笛カヴァー後ろ蓋有り。 
(5-2)酒田機関区127,130,132,135,136。ヘッドライト庇無し、汽笛カヴァー後ろ蓋無し。安全柵支柱受け取付け。 

(6)国鉄 EF81 6次量産車 137~143,146~152号機 
1979年新製配置、東新潟機関区。全面窓上に一体型の庇がとりつけられ、スカートの誘導ステップの取り付け方法が外側からのボルト締めに変更された。ヘッドライト庇無し、汽笛カヴァー後ろ蓋無し。 


(6A)国鉄 EF81 6次量産車 144,145号機 
1979年新製配置、東新潟機関区。6次量産車の内この2輌のみ車体前面裾のエプロンが
後に増備された500番台車同様上方に移動した位置に取り付けられその形状も同様に中央部分が前方に出張る。 

(10)国鉄 EF81 81号機 お召し グレイエッチゴム。田端機関区 お召し列車牽引機を再現いたします。ヘッドライト庇有り、汽笛カヴァー後ろ蓋有り。 

以上。今後、機番、仕様の変更等が有る場合が有りますのでご了承下さい。EF65と並ぶ国鉄新性能電気機関車の雄、EF81にメーカーのA TRAIN MODELのメンバーと共に全力で取り組んでまいります。