DD11 1次型1~3号機についての考察と各タイプの解説 2019.06.02
当店にとって今後発売の二つのATMでの大きな企画となるまず一つ目、DD51のレタリングガイド及び塗色の選定も終わり現在塗装工場で美しく塗りあがってきています。その第一陣は7月発売の予定となっています。二つ目、懸案のEF81は専門誌でもこれまでまつたく取り上げられたことのない領域まで踏み込んでの考証、考察も全て完了、60バージョン近い図面が完成し既にハンダ付けの組み立てが始まりました。しかしまだまだ時間がかかります。この大物二つのプロデュース作業後の頭の切り替えがお疲れさん状態となり旨くいかずDD11は暫く手が付かない状況でした。しかし担当メーカーのアートホビーズでは貨車の仕事もほぼ終了してDD11の各部品図の作図に入ってきていますので老骨に鞭打ってDD11各バージョンの最後の細かい詰めの作業を再開することにしました。その前にこれまで発売されたDD11の製品にはディーゼル機関車にとって「必要欠くべからず」なものがありませんでした。それは排気口です。これが無くては乗務員も一酸化炭素中毒で死亡してしまいます。この排気口はボンネット上部中央に設けられそれはその下の機関室の消音機から直接立ち上げられています。当店のDD11 TYPE3はこの排気口に排気管を繋げ運転室前妻まで立ち上げたものです。面白いことに残された写真の2エンド側排気管が排気口から外されずれた状態になっています。製品ではもちろんしっかりと排気口と排気管が繋がれた状態での製品化となります。しかしたった3輌のDD11 1次型、詳しく調べてみてこれほど時代による変化が有るとは夢にも思いませんでした。小さいながらも精緻で愛らしいマスコットの様なキャラクターで下廻りも31.2mmと狭い車体巾内に収めています。運転室の屋根の部分はプレスの絞り型パーツを使用することで柔らかなでコケットリーなDD11 1次車の印象を見事に再現しています。シチズンマイクロ1320コアレスモーターとダイキャスト製ギャボックスに軸ばね可動の組み合で超低速からの滑らかなロッドの動きを今までにない軽やかさで再現、詩情満点です。勿論可能な限りキャブインテリアも装備、プロトタイプは65年も前に作られたものですがモデルは令和の最新の仕様の本格的モデルです。 <
TYPE1 国鉄DD11 1,2号機 登場時ブドウ1号塗色 田端~久里浜
1962頃までの姿 ボンネット側面ハッチは低いオリジナルタイプ、重連用ジャンパー栓装備、オリジナルタイプ・タイフォーン、グレイHゴム
その後重連用ジャンパー栓の撤去、1号機は側面Hゴムを黒Hゴムへ交換、2号機は全て黒Hゴムへ交換。ATS車上子取付け、タイフォーンを1号機は1エンドのみ、2号機は両エンドとも短く加工されたものになっているが共に1エンドは二つ付いた形になっている。2号機は1964年、1号機は1966年頃大宮工場での全検時にオレンジ、グレイ塗色へと塗り替えられている。
TYPE1S 国鉄 DD11 1号機 久里浜~茅ヶ崎 ブドウ色2号
1966年の全検前までの姿。重連用ジャンパー栓の撤去、タイフォーンが1エンド側のみ短いもの2つに替わっている。店頭販売品。
TYPE2A 国鉄 DD11 2号機 久里浜~茅ケ崎 オレンジ、グレイに白線の国鉄ディーゼル標準色。
以下ボンネット側面のハッチが白帯ギリギリまでの高さまでの大きさに拡張されている。又タイフォーンを汽笛に交換、非常用発煙筒が追加で取り付けられた。
TYPE2B 国鉄 DD11 1号機 久里浜~茅ケ崎、2号機 小郡オレンジ、グレイに白線の国鉄ディーゼル標準色。
2号機は久里浜、茅ケ崎時代汽笛に交換される事無く短く改造したタイフォーンのまま。屋上中央に非常用発煙筒を取付け。小郡区に移動後1号機同様汽笛に交換、。2号機は1977年ベトナム国鉄へ寄贈されている。
TYPE3 国鉄 DD11 1号機 小郡~諫早
1号機は小郡機関区移動後大きく改造されている。排気管の運転室前妻部までの延長、ヘッドライトの位置変更、エプロンとエンドビームの改造、ラジエーターファンの最下段の撤去 と大きくイメージを変えている。
TYPE4 国鉄 DD11 3号機 苗穂 スノープロウ装備タイプ
北海道苗穂区へ配置。1960年代半ば頃までのブドウ色1号時代は構内の入替用に両デッキ上にエアタンク、運転室屋上には渦巻タイフォーンと独特の形態となったが国鉄ディーゼル標準色化と同時にこれらの装備は取り外され1エンド側にスノープロウとその上下可動用のシリンダー2つを装備、デッキ部やラジエターグリルも大きく改造、ステップも交換。1エンドボンネット上には平べったい箱状の物が置かれ2つの補強が入りかなり重厚な姿へと変化した。運転室屋上には最初汽笛が取り付けられ渦巻タイフォーンの取り外した後には突起が2本残ったが、汽笛の有った場所に非常用発煙筒を付け運転室両エンド前妻に渦巻タイフォーンを取付けている時代もあった。 以上この様なマイナーな車輌にも闘志を燃やすムサシノモデルでした。
ムサシノモデルではロッド付きのディーゼル機関車を田園の詩シリーズとして関東鉄道鉾田線DD901,羽後交通横荘線DC1/2を製作発売していますが今後大分交通D31/D32,関東鉄道DD501,津軽鉄道DD351/DD352を新3部作として製作致します。ご期待ください。
当店にとって今後発売の二つのATMでの大きな企画となるまず一つ目、DD51のレタリングガイド及び塗色の選定も終わり現在塗装工場で美しく塗りあがってきています。その第一陣は7月発売の予定となっています。二つ目、懸案のEF81は専門誌でもこれまでまつたく取り上げられたことのない領域まで踏み込んでの考証、考察も全て完了、60バージョン近い図面が完成し既にハンダ付けの組み立てが始まりました。しかしまだまだ時間がかかります。この大物二つのプロデュース作業後の頭の切り替えがお疲れさん状態となり旨くいかずDD11は暫く手が付かない状況でした。しかし担当メーカーのアートホビーズでは貨車の仕事もほぼ終了してDD11の各部品図の作図に入ってきていますので老骨に鞭打ってDD11各バージョンの最後の細かい詰めの作業を再開することにしました。その前にこれまで発売されたDD11の製品にはディーゼル機関車にとって「必要欠くべからず」なものがありませんでした。それは排気口です。これが無くては乗務員も一酸化炭素中毒で死亡してしまいます。この排気口はボンネット上部中央に設けられそれはその下の機関室の消音機から直接立ち上げられています。当店のDD11 TYPE3はこの排気口に排気管を繋げ運転室前妻まで立ち上げたものです。面白いことに残された写真の2エンド側排気管が排気口から外されずれた状態になっています。製品ではもちろんしっかりと排気口と排気管が繋がれた状態での製品化となります。しかしたった3輌のDD11 1次型、詳しく調べてみてこれほど時代による変化が有るとは夢にも思いませんでした。小さいながらも精緻で愛らしいマスコットの様なキャラクターで下廻りも31.2mmと狭い車体巾内に収めています。運転室の屋根の部分はプレスの絞り型パーツを使用することで柔らかなでコケットリーなDD11 1次車の印象を見事に再現しています。シチズンマイクロ1320コアレスモーターとダイキャスト製ギャボックスに軸ばね可動の組み合で超低速からの滑らかなロッドの動きを今までにない軽やかさで再現、詩情満点です。勿論可能な限りキャブインテリアも装備、プロトタイプは65年も前に作られたものですがモデルは令和の最新の仕様の本格的モデルです。 <
TYPE1 国鉄DD11 1,2号機 登場時ブドウ1号塗色 田端~久里浜
1962頃までの姿 ボンネット側面ハッチは低いオリジナルタイプ、重連用ジャンパー栓装備、オリジナルタイプ・タイフォーン、グレイHゴム
その後重連用ジャンパー栓の撤去、1号機は側面Hゴムを黒Hゴムへ交換、2号機は全て黒Hゴムへ交換。ATS車上子取付け、タイフォーンを1号機は1エンドのみ、2号機は両エンドとも短く加工されたものになっているが共に1エンドは二つ付いた形になっている。2号機は1964年、1号機は1966年頃大宮工場での全検時にオレンジ、グレイ塗色へと塗り替えられている。
TYPE1S 国鉄 DD11 1号機 久里浜~茅ヶ崎 ブドウ色2号
1966年の全検前までの姿。重連用ジャンパー栓の撤去、タイフォーンが1エンド側のみ短いもの2つに替わっている。店頭販売品。
TYPE2A 国鉄 DD11 2号機 久里浜~茅ケ崎 オレンジ、グレイに白線の国鉄ディーゼル標準色。
以下ボンネット側面のハッチが白帯ギリギリまでの高さまでの大きさに拡張されている。又タイフォーンを汽笛に交換、非常用発煙筒が追加で取り付けられた。
TYPE2B 国鉄 DD11 1号機 久里浜~茅ケ崎、2号機 小郡オレンジ、グレイに白線の国鉄ディーゼル標準色。
2号機は久里浜、茅ケ崎時代汽笛に交換される事無く短く改造したタイフォーンのまま。屋上中央に非常用発煙筒を取付け。小郡区に移動後1号機同様汽笛に交換、。2号機は1977年ベトナム国鉄へ寄贈されている。
TYPE3 国鉄 DD11 1号機 小郡~諫早
1号機は小郡機関区移動後大きく改造されている。排気管の運転室前妻部までの延長、ヘッドライトの位置変更、エプロンとエンドビームの改造、ラジエーターファンの最下段の撤去 と大きくイメージを変えている。
TYPE4 国鉄 DD11 3号機 苗穂 スノープロウ装備タイプ
北海道苗穂区へ配置。1960年代半ば頃までのブドウ色1号時代は構内の入替用に両デッキ上にエアタンク、運転室屋上には渦巻タイフォーンと独特の形態となったが国鉄ディーゼル標準色化と同時にこれらの装備は取り外され1エンド側にスノープロウとその上下可動用のシリンダー2つを装備、デッキ部やラジエターグリルも大きく改造、ステップも交換。1エンドボンネット上には平べったい箱状の物が置かれ2つの補強が入りかなり重厚な姿へと変化した。運転室屋上には最初汽笛が取り付けられ渦巻タイフォーンの取り外した後には突起が2本残ったが、汽笛の有った場所に非常用発煙筒を付け運転室両エンド前妻に渦巻タイフォーンを取付けている時代もあった。 以上この様なマイナーな車輌にも闘志を燃やすムサシノモデルでした。
ムサシノモデルではロッド付きのディーゼル機関車を田園の詩シリーズとして関東鉄道鉾田線DD901,羽後交通横荘線DC1/2を製作発売していますが今後大分交通D31/D32,関東鉄道DD501,津軽鉄道DD351/DD352を新3部作として製作致します。ご期待ください。